トリコロールたちとの日々

On vit ensemble, on meurt ensemble.(レ・ブルーと共に生き、共に死ぬ女のブログ)自分で見返す為に書いてる

Les Bleus EURO2020メンバー26名発表 ②メンバー考察

なかなか更新できてないけど、EURO本大会も近づいて来ているので更新頻度を上げたいな…

先日ニースで行われたウェールズ戦ではグリーズマン、エンバペ、ベンゼマBGMトリオがお披露目され、上々の連携を見せました。特にベンゼマは得点こそなかったものの、期待を裏切らないプレーでリーガで好調だった流れのまま、コンディションが良い事を印象づけました。

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vsウェールズ

上記のフォーメーションはあくまでもスタート時の陣形であって、ポグバがトリッソの位置に下がり得意のロングパスを繰り出す事もありました。また、ベンゼマ、キリアン、グリズーは流動的にポジションチェンジを繰り返していました。

 

ある場面ではベンゼマを頂点にグリズーとキリアンが左右を固めています。2トップの下にグリズーがいる場合もベンゼマとキリアンが入れ替わる事は頻繁に行われます。ラビオはカンテとポグバよりも前線に顔を出す回数が多いです。両サイドバックもオーバーラップを繰り返すので、非常に厚みのある攻撃が繰り出されました。

ちなみに数時間後にはブルガリアとの本大会前最後のテストマッチがありますがウェールズ戦含めその試合内容についてはまた後日まとめようと思います。

フランス代表に対しては世界中から優勝が当たり前のような声が聞こえてきます。先日モウリーニョが優勝しなければ失敗だと言っていましたが、これはモウリーニョなりの称賛の言葉だと思います。そしてモウリーニョだけでなく世界中がそう思っています。それに対してデシャンは皮肉で返したのですが、これはフランスの某サッカー番組でのキャスターの方とのやり取りで出た会話です。その時デシャンは笑っていたので、その雰囲気からして04CLFINALの因縁がある2人は決して仲は悪くないようです。笑

とにかく世界のナショナルチームにおけるLesbleusの戦力はプレミアリーグにおけるトッテナムのそれとは比べ物にならないくらい他の追随を許さないでしょう。

 

まずはGARDIENS DE BUT

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画像元:TF1


GKの3人はもうだいぶ前から当確でした。今後カタールW杯へ向けて五輪代表のアルバン・ラフォン、イラン・メリエが割って入れるかというところです。今大会ではグループリーグから全く余裕のない相手なので、恐らくリールのリーグアン制覇に貢献したメニャンの勇姿をみることはできないのかなと思います😢

キャプテンロリスには今シーズンのプレミアリーグでの悔しさをバネにこのEUROで活躍してもらいましょう!

次にDEFENSEURS

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画像元:TF1

ディーニュはフェルラン・メンディの怪我もあり2018W杯の時のようにコンスタントに呼ばれ続けながらも落選という悲劇は免れました。でもエバートンでのプレーをみれば分かるように、今やルーク・ショーに並ぶプレミアリーグ最高峰の左サイドバックだと私は思っているので、メンディがいなくても決して戦力の低下とは思いません。これにミランのテオもいるので左は2026年まで安心です(^▽^)/

他はほぼ1年前から当確のメンバーなのですが、1人サプライズがありました。リーガ・エスパニョーラ屈指のセンターバックの呼び声高いジュール・クンデです。まだ幼い顔をしている彼は東京五輪代表優先かと思われましたが、一足先にA代表デビューしていたウパメカノを差し置いてEUROのメンバーに選ばれました。デシャンいわく「3月にも呼ぶ可能性はあったけどエスポワールを優先させた」とのことなので、恐らくずっと追いかけてはいたのでしょう。そう言われると考えてしまうのがシティのラポルトの事。ずっとフル代表のユニフォームに袖を通すことを夢見ていた彼はついにその夢を諦めラ・ロハのユニフォームに袖を通しました。ただフランスのままでは、これから先もし定着できたとしても負傷の多い彼がレギュラーを獲るのは難しかったかな。今回のメンバー以外にもU-24のウパメカノ、コナテがいます。デシャンナポリのクリバリにもセネガル代表のほうを選ばれてしまっていますが、ラポルトの場合はデシャンに呼ばれる度に怪我で棒に振ったりしていたので仕方ないですね

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MILIEUX DE TERRAIN

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画像元:TF1

中盤は2018W杯の時もそうでしたが一番人数が少ないです。デシャンの採用するフォーメーションからしてトマ・レマーが実質FWなのを考えれば5人のみです。かつてデシャンを失望させながらもベンゼマと同じくデシャンの心の広さに助けられたラビオは、イエス・キリストのような風貌を身に着けついに去年スタメンに定着しました。

カンテ、ポグバと共に3人は当確でしたが、問題は控え。特にカンテの代わりはいなく、(ポグバもですが)今まで招集した中から選ぶのか?リール優勝メンバーのスマレ、ナポリのバカヨコ、マルセイユのブバカル・カマラら未招集組を選ぶのか注目されましたが、コンスタントに招集されているムサ・シソコと今シーズン怪我であまり稼働できなかったバイエルンのトリッソが復帰しました。私はより守備的な選手を呼んでほしかったのでトリッソの選出は正直びっくりしましたが、ウェールズ戦を見る限りはエンドンベレとエンゾンジよりはいい判断だったかもしれません。超逸材と持て囃されているカマヴィンガは前回EURO2016でのポルトガルレナト・サンチェスのようになる夢は断たれましたが、来シーズンしっかり活躍してカタールW杯のメンバーに食い込んでくれると嬉しいです。

最後にATTAQUANTS

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画像元:TF1

1980年代は華麗な中盤のパスサッカーで世界を魅了、1990年代はPK戦以外では無敗を誇った伝説の4バック、2000年代はジダンを中心とした豪華な中盤。それぞれの時代に強みがありましたが、その後の暗黒時代、過渡期を経て現在のウリはこの層の厚いFW陣でしょう。確かに昔もアンリ、トレゼゲ、サハ、シセらがいましたが、彼らは代表の大舞台ではパッとしないことが多かったですね。。。それについてはEUROが終わって過去の振り返りをするときに書きます...

 

ユナイテッドでは批判され続けたマルシアルですが、個人的には3月のカザフスタン戦でいいプレーをしていたし、呼んでほしかった選手のひとりでした。デシャンも怪我がなければ呼んでいたとメンバー発表の際に言及しています。来シーズンはまた19-20シーズンのように活躍してくれるでしょうか?

もう一人落選が残念だったのがベティスのフェキル。正直トマ・レマーよりも個人能力は高いと思うし、今シーズンは繊細な左足からのドリブルとミドルシュート中心に素晴らしいプレーを披露していただけに残念でした。

 

逆にサプライズ選出と言っていいのが去年11月にデビューした私の敬愛するリリアン・テュラムの長男マルクス(名前の由来は政治運動家だったジャマイカの国民的英雄マルクス・ガーベイから)デシャン「すでに呼んでるからサプライズじゃない」と言ってましたが、その後いろいろあったしチームとしても個人としても散々なシーズン後半戦だったので今回は無いと誰もが思っていたでしょう。11月のネーションズリーグではルーレットなど、とてもキレのあるプレーをみせてくれたので本大会でも出場機会があれば貪欲にプレーしてほしいです。

ベン・イェデルに関してはずっと継続的に呼ばれていますが、今までと同じで恐らく出番はほぼないでしょう。笑

コマンとデンべレは試合によってはスタメンで起用される可能性もありますが、ほぼジョーカー、スーパーサブ的な扱いになると思うのでEURO2000のヴィルトールのような活躍に期待です。特にコマンはハンジ・フリックからウイングでは世界最高の一人と称賛されておりましたので2020年のCLFINALのように試合を決定づける力をまた見せつけてほしい!!!

ジルーにはチェルシーでの鬱憤を晴らしてほしいですし、BGMトリオ以外にも見どころ満載です。グリズーにはEURO2016での忘れ物、大会MVP+得点王+優勝というプラティニと同じ3冠にもう一度チャレンジして欲しい。でも今回はベンゼマ、キリアンがいるので得点王は難しいか?どっちにしろもうあんな悔しい思いはしたくない。あえて言いますが、モウリーニョの言う通り欧州王者になる以外の結果は失敗です。

 

もっと書きたいことはあるのですがブルガリア戦があるのでこの辺で。

Au revoir!