トリコロールたちとの日々

On vit ensemble, on meurt ensemble.(レ・ブルーと共に生き、共に死ぬ女のブログ)自分で見返す為に書いてる

2018W杯で世界を制したフランス独自の戦い方

16日の朝からまだ3日しか経ってませんがもう数分後にはハンガリーとの試合が待ってます。寝不足つら...

 

ドイツ戦、これは私の感覚でしかないのですが超省エネサッカーで勝ちました(^^♪

 

省エネサッカーとは私が勝手に呼んでいるだけなのですが、簡単に言うと効率良く勝てるサッカーです。2012年夏にデシャンが就任してから2018W杯予選、いや本大会グループリーグまではフランスはポゼッション率が高い試合、もっと言うと自分たちがボールを回す時間が多い試合且つ相手が引き気味だと攻撃が一辺倒になり格下相手でも勝ちきれないことがありました。(2018W杯予選ではベラルーシルクセンブルクに0-0)W杯でも豪州戦は本当にイラつく試合で心配になる初戦でしたが、決勝T1回戦のアルゼンチンとの激闘で覚醒しましたね!でもあの大会もフランスが本気になったのはメルカドに逆転ゴールを決められてからエンバペが4点目を決めるまでの時間帯とベルギー戦だけだったように思います。ウルグアイ戦は堅いDF陣相手に前半のうちに先制したことで楽になりましたし、ベルギーも強かったけど決定機が多かったのはフランスでした。

ベルギーの選手たちは自分たちの方が優勢だったと言っていましたが、そう相手に錯覚させることも今のフランス代表のサッカーの強みでしょう。ベルギーの決定機はさほど多くなく、シュート数全体もフランスの半分しかありませんでした。決勝戦も含めボールを相手にわざと持たせてここぞというときに攻め、決定機を多く作るサッカーをしていたので、相手よりも精神的なゆとりを私は感じていました。そもそもEURO2008のスペイン優勝とペップバルサの登場で頂点となったポゼッション志向のトレンドはスペインの2014W杯での惨敗で衰退していき、2018W杯のドイツのGL敗退で完全に時代は終わったと私は思っています。もっと昔でいえば2002W杯のフランスの無様なGL敗退も「王者のサッカー」、ポゼッション率の高いサッカーしか出来なかった事が原因でした。

今のフランスはカウンター一辺倒というわけでもなく遅攻と使い分けることができ、尚且つ技術だけでなくモンスター級の身体能力の選手が集まっているので1vs1、デュエルに負ける回数が少ないです。このように圧倒的な個の力で相手をねじ伏せるサッカーは1958~1970年のブラジルと1997~1998年の間と日韓W杯のブラジルくらいでしか見たことがありません。もしフランスが苦手とする相手がいるとしたら、あの頃のブラジルがノルウェーに4失点したように長身揃いでロングボールを多用するチームでしょう。実際去年フランスはフィンランドに敗れています。

リンク先にも書いてあるようにフランスはボール支配率72%でした。当たり前ですが、ポゼッション率は効率の良さとは全く関係ありませんし、試合を優勢に支配したかどうかの指標にはなりません。その点フランスはポゼッション率は低いですがそこまで劣勢の印象を観戦者には与えていないと思います。このように省エネサッカーとはフランスの効率の良さを表した私なりの言葉です。ポゼッションサッカーではないけどだからといってリアクションサッカー、カウンターサッカー一辺倒ではない。両方を使い分けた折衷型に近いけど少し違う。走行距離がずば抜けて相手よりも高いわけでない。圧倒的な個の力を活かす為の効率の良いサッカー。

 

ここで実際にフランスvsドイツのスタッツを振り返ると

シュート数 4vs10

ポゼッション率 41%vs59%

とフランスは数字上では両方下回っています。そして走行距離でもWOWOWさんで表示された前半終了時のデータいわくチーム平均では4.92km vs 5.08kmでフランスが下回っていました。総走行距離も52.41kmvs54.16kmでフランスが下。言うまでもなく効率が良いのはフランスの方です(^_^)v

 

このようにデータで優っているからといって勝てるわけではないのがサッカーの面白いところですね。チームスポーツではありますが、結局は個の力の集合体。私は素人なので難しい論理とかは分かりません。だからポゼッションサッカーよりも決定的なシュートを多く放つサッカーの方が断然大好きですそんなサッカーでフランスが今大会、そしてカタールW杯を制覇してくれたらうれしいな

 

Au revoir!

 

 

 

あ、ポグバ今日は変態いないと思うけど気を付けてw

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