11月のW杯予選カザフスタン戦(JST14日4:45)フィンランド戦(JST17日4:45)に臨むメンバーが発表されました。デシャンの選んだメンバーは、期待していたものとは違いました。
GK:ロリス、コスティル、アレオラ
マンダンダがマルセイユで正GKの座を奪われている為、前回からコスティルが呼ばれていますが、それに加えて今回はミランのメニャンも怪我。代わりにアレオラが呼ばれました。デシャンが2020年9月のインターナショナルマッチの再開以来、ロリス以外のGKを先発にしたのは親善試合の2試合のみ。いずれもマンダンダ。恐らく第2GKはメニャンなのでしょうが、W杯までメニャンがフランス代表での先発デビューを飾れるかは微妙で、(キャップは2020年のウクライナ戦で交代出場デビューしたのみ)彼とロリスを競わせることもしないと思います。コスティルは2016年のEURO前のコートジボワール戦で1キャップ記録しています。ですが他にもメリエやラフォンなど有能な若手がいる中で自分が呼んだことのある選手しか使わないのは、ちゃんと5大リーグに散らばった選手を注視できているのか疑問符が付きます。GKだけでなくほかのポジションもですが、デシャンは若手を呼ぶタイミングが非常に遅いです。たまにサプライズはありますが、何でその選手?ってときも多々あります。結構昔だとロマン・アレッサンドリー二とか。。。そのなかでもパヴァールは数少ないデシャンが早めに見い出してブレイクした選手です。ゲンドゥージが2019年にポグバの代わりに招集された際もサプライズではありましたが、その後伸び悩み。10月から連続で今回も呼ばれていますが、ブバカル・カマラやブバカリ・スマレと比べて優先される大きな理由はないように思います。
DF:クンデ、ズマ、ウパメカノ、ラングレ(キンペンべの怪我で追加招集)パヴァール、デュボア、T・エルナンデス、L・エルナンデス、ディーニュ
CBもヴォルフスブルクのラクロワとかサリバとか見たい選手いるんだけど追加招集で選ばれたのはあのラングレ。わざわざ混迷中のバルサから大して不動でもないし、EUROで大失態を犯した選手を呼ぶ必要があるのでしょうか。今回の招集ポジションのバランスからして、次の2試合でもネーションズリーグの3バックシステムを使うようなので、ヴァランとキンペンべというレギュラーのCB2人を欠く今回は新しいCBを試す絶好のチャンスでした。とても残念です。
MF:カンテ、ポグバ、チュアメニ、ラビオ、ゲンドゥージ
ネーションズリーグを欠席したカンテが復帰した以外変化なし。代わりにヴェレトゥが外れました。チュアメニの活躍でカンテ、ポグバの負担が減るのは良いのですが今のシステムではポグバの使い方が大きな問題に。前述の2人の守備的MFスマレとカマラの方がゲンドゥージより今のフランス代表に必要と思っているのでこちらも残念。
FW:グリーズマン、エンバペ、ベンゼマ、コマン、ムサ・ディアビ、ベン・イェデル
騒がれているジルーの復帰はなし。確かにベン・イェデルはリーグアンで結果を残しているけどデシャンはいつも使わないから呼んでる意味ない。個人的には私と同い年のガエタン・ラボルドを見てみたいけど。
ワールドカップなどの国際主要大会で重要なのはチームのピークを本大会に合わせる事。1年前にチームを完成させて同じチームで1年後に臨んでも、失敗する可能性が高いことは2002年のフランスとアルゼンチンなどが証明しています。(詳しくはいつか)そういう意味ではこの段階で評価する事は難しいのですが、私は先月とは違いデシャンにがっかりしています。カタールW杯の開幕は2022年11月なのでメンバー発表は10月かな。多分ですが、それまで今回の2試合と3月の2試合、ネーションズリーグの6試合の残り10試合しかないかもしれません。その10試合を有意義に使えないのであれば保守的な采配を振るデシャンでチームを進化させることができるのか?私は大いに疑問です。