トリコロールたちとの日々

On vit ensemble, on meurt ensemble.(レ・ブルーと共に生き、共に死ぬ女のブログ)自分で見返す為に書いてる

無敗の2021年

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自国開催にして20世紀最後のW杯で、ジダンテュラムを中心に据えフランスを世界一に導いたエメ・ジャケ監督。昨日80歳という節目の誕生日でした。

それから20年後のロシアW杯で教え子にして主将に任命していたディディエ・デシャン率いるレ・ブルーが再び世界一に輝き、現在のフランスはジダン時代の豪華な選手層と並ぶ程の戦力を誇ります。もしかしたらジダンに頼りきってしまっていた当時の代表よりも、今の代表の方がよりバリエーションがあるかもしれません。ちなみにエメ・ジャケデシャンと同じで、現役時代は守備的MFでした。

 

先日のカザフスタン戦では、ドイツvsサウジ(8-0)スコアでの大勝で、カタールワールドカップへの出場権を獲得。2006、2010、2014のW杯予選では大苦戦だったレ・ブルーですが、(2016年以降の若手の大豊作もあり)ロシアW杯カタールW杯では予選を(多少は躓いたけど)危なげなく通過して、優勝候補として本大会に臨みます。

ちなみにカザフスタン戦は珍しくサンドニではなくパリで開催。28年前、ブルガリアに敗れアメリカW杯出場を逃したデシャンにとって同じ舞台パルク・デ・プランスでの圧勝劇は感慨深かったと思う。

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シュート20本、枠内14本で8得点は文句なしですがカザフスタンが可哀想でした。アジアに戻っておいで…

 

GK ロリス 6.0

CB クンデ 7.0

CB ウパメカノ 6.0

CB L・エルナンデス 6.5

(CB ラングレ -)

DMF カンテ 6.0

(チュアメニ 6.0)

DMF ラビオ 7.0  1G

RWB コマン 8.0  2A

(パヴァール 5.5)

LWB T・エルナンデス 7.5  2A

OMF グリーズマン 6.5  1G1A

CF ベンゼマ 7.0   2G

(ムサ・ディアビ 6.5) 1A

CF エンバペ 9.0   4G1A

(ベン・イェデル -)

 

こちらは続くフィンランド戦のスタメン。

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シュート数は8本vs8本。

キリアンのゴール、アンリみたいで最高だった。

そしてヘルシンキ・オリンピックスタジアムは2012年9月7日にデシャンが代表監督になってから初勝利を挙げた場所。(ブラジルW杯予選の初戦)

決勝点は懐かしのアブー・ディアビでした。(グルキュフとともに期待してた…多分2人が怪我せず順調に成長して、リベリーも欠場してなかったら、ブラジルW杯でも優勝できたかも。たらればだけど。)

 

今回の2連戦ではヴァラン、ポグバというチームの大黒柱的存在を怪我で欠いていましたが、このレベルの相手だと問題にはなりませんでした。何よりキリアンの大活躍はEUROでの不振が嘘のようでした。

いかに本大会時にコンディションをトップに持っていくかが重要なのか、を認識させられた2021年。

実はスイス戦のPK負けも、120分では引き分け扱いなので、フランスはこの2021年を無敗で終えたという事になります。パリの悲劇より後の試合、つまりエメ・ジャケの初采配となった1994年のイタリア戦以降で考えると、1年間無敗だった年は

エメ・ジャケ時代の1994、1995年

ドメネク時代の2005年(でも彼の場合内容が悪く、引き分けが多すぎて話にならない。特にホームでの引き分けが多かった。だからジダンテュラムマケレレに頼ることに。)

ブラン時代の2011年

 

のみです。

 

 

ちなみに去年のスタッド・ドゥ・フランスで行われた親善試合フィンランド戦で負けて以来、フランスはこれで18戦無敗です。今のアルゼンチンはもっと負けてないみたいですが、このまま来年のW杯まで調子を維持するのは大変な仕事。

 

ちなみにいわゆるパルク・デ・プランスパリの悲劇以降の最長無敗記録は

エメ・ジャケの30試合無敗。その中にはEURO96でのPK負けもあります。96年のデンマークとの親善試合で途切れました。

続いてローラン・ブランの23試合。EURO2012で途切れました。

次がジャック・サンティニの21試合EURO2004で途切れました。

次が1998W杯を挟んだエメ・ジャケロジェ・ルメールの19試合。EURO2000の予選、スタッド・ドゥ・フランスでのロシア戦で途切れました。

現在の記録はそれに次ぐ記録です。

 

デシャンに要求されるのは絶えずチームを活性化させるため、主力のモチベーションを維持するため、新しい選手を今後の1年でできるだけ多く試していく事です。

 

余談…主将ロリスは136キャップ目を飾りましたが、このままデシャンがメニャンを使わず、ロリスばっか使うとなると、最多キャップを誇る私の憧れの選手だったテュラムの「142」をW杯前に更新してしまいます…

もちろんロリスは素晴らしい選手だし、ロリスが抜かなくてもいつかポグバかヴァランが抜くと思うし別にいいんだけど…なんだか寂しい。