ワールドカップ抽選会前に行われたアフリカ2ヶ国との親善試合。コートジボワールはW杯に出れるはずの豪華な攻撃陣を持つチームですが、最終予選にすら進めず…
点を決めたガナーズのぺぺはもちろん、ヴィエラ監督の下でプレーするザハ、チャンピオンズリーグで大活躍したアラー、バルサ移籍の噂があるケシエ、2014W杯日本戦で大活躍したオーリエなどベストメンバーで世界王者とほぼ互角の勝負をしました。
最終的にチュアメニのロスタイムのゴールで勝つことはできましたが、正直なところ引き分けで良いみたいなチームの雰囲気がありましたね…
素晴らしいスタジアムの雰囲気を作ってくれたマルセイエーには良い思い出になったでしょう。
MOMはチュアメニでしょうけど、相変わらず左サイドバックテオ・エルナンデスの攻撃力が爆発していました。多分こんなにフィジカルの強さ、スピード、シュート力を兼ね備えたサイドバックはロベルト・カルロス以来いなかったと思います…
ダニアウベスやマルセロよりも恐ろしいサイドバックになれるんじゃないかな。
あとはEURO以来の代表復帰のジルー。ベンゼマが凄すぎて隠れてしまっている節もありますが、ジルーも今が全盛期なんじゃないかと思うくらいキレキレな動きを見せてくれました。きっちり点取るし。ヴァランに代わって途中出場で代表デビューのサリバも落ち着いたプレーでした。マルセイユでの代表デビューは本人にとって一生忘れられないものになり、間違いなくCBのスタメン争いに割って入る事に成功しました。同じくデビューとなったエンクンクは少し気合が空回りしていたかも。
そのCBですが、やはりネーションズリーグ優勝で味をしめたデシャンはこのまま3バックシステムを成熟させるつもりのようです。鍵になるのは11月のカザフスタン戦で大活躍したコマンの右サイド起用。でもテオみたいにウイングバックと言うよりは、前線に上がったままの事が多く、変則的な4-2-1-3のフォーメーションと言えるかもしれません。
私だったらこんな感じが理想かな?
私は今のフランスの選手層は歴史上最強と言われる1958年のブラジル代表(現代サッカーとほぼ同じサッカーをしていた1970年のブラジル代表が最強と言われる事も多いですが、ここでは当時のスパイクやボールなどの環境、守備陣のタレント力、控えの選手層、1962年もほぼ同じメンバーで連覇している事を考慮して1958年のチームを最強と定義します。)に匹敵すると思っています。そして当時のブラジル代表と比較すると
ペレ=エンバペ
ガリンシャ=コマン
ババ=ベンゼマ
ジジ=ポグバ
と特徴の似た選手が集まっています。しかもセンターバックに関しては58年のベリーニ、オルランド、62年のマウロ、ゾジモのコンビよりも駒が多いです。当時とは違い確かにより守備が組織された現代サッカーですが、今のフランスなら4点取られても5点取れるチームになれると思うのでデシャンのこのフォーメーション採用は大賛成だしとてもワクワクしています。もちろんまだまだ課題はありますが、コマンをスタメン起用するのはW杯優勝へ向けてのデシャンの勇気ある賭けだと思います。
南アフリカ戦?相手が弱すぎて話になりませんでした。
クラウスはいいプレーしてたけど、せっかくメニャンのアピールの場だったのに南アフリカのチャンスらしいチャンスは無し。昔はマッカーシー、ズマ、バートレット、バックリー、フォーチュン。5大リーグでも存在感のある選手がたくさんいたのに残念。ちなみに南アフリカの監督は1986W杯ベルギー代表メンバーで、2017年のアフリカネーションズカップをカメルーン代表監督として制覇した方みたいですが、かなり苦労しそう。
football-zone.net より