トリコロールたちとの日々

サッカー女子のフランス代表応援ブログ

EURO後初の代表招集

悲しみのEURO2020から約2ヶ月。デシャンカタールW杯へ向けてA代表未経験の選手を4人選んだりとチームの新陳代謝をしていく姿勢を見せてくれました。EUROでは26名の選手登録だったのですが、デシャンいわく呼ばれても出れないとなるとフラストレーションが溜まるから今回の招集は23名にしたとのこと。でもそれはデシャンが上手く回せていないだけでは?と思ってしまいましたが、実際26名は多すぎるので妥当な判断かな。

 

GKはEUROの3人と同じですが、個人的にはミランに移籍したメニャンのスタメン奪取に期待したいです。主将であるロリスもまだまだできるとは思いますが、来年のW杯時は35歳。(ちなみにファビアン・バルテズは2006年W杯時35歳)PKに弱いイメージがあるのでせめてこれから全盛期を迎えるメニャンと競わせてほしいところ。ここに今回は招集されませんでしたが、メリエとラフォンが割って入ってくれると尚良し。

DFはウパメカノが復帰。デシャンなら懲りずにバルサでも全然出てないラングレ呼びそうな気もしましたが、呼ばれませんでしたね。ユナイテッドに移籍したヴァランもいつも通り楽しみだけど、一番の楽しみは会見でデシャンに名前を呼び忘れられてしまったエルナンデス弟のテオ。昨シーズンミランで大ブレイクした超攻撃的サイドバックデシャンの戦術にフィットしなさそうですが、呼ばれて当然の選手。

サイドバックはパヴァールが怪我で恐らく本来CBのクンデが出ると予想されます。今シーズンからリヨンのキャプテンになったデュボアはなかなか使ってもらえませんけど、9月の3連戦ではどこかでチャンスがあるはずです。呼ばれてない選手では今後CBコナテとSBムキエレに期待。

MFはブバカル・カマラ、ブバカリ・スマレ、バカヨコなどを抑えてチュアメ二がカンテの控えに。ヴェレトゥも遅咲きの代表デビューになりそうです。カンテはリヴァプール戦で怪我をしたようなのでもしかしたら追加招集があるかも?てゆーかバイエルンで控えの域を出ないトリッソを呼ぶならアワールかカマヴィンガを呼んだ方が期待できるのだけど…


FWは2012年のデシャン政権発足以来ほぼ常に呼ばれてきたジルーが未招集。ただデシャンはクラブで結果を残せばまた呼ぶ可能性はあるというような発言をしていました。ウイングではムサ・ディアビが初招集。年齢的にも今呼んでほしい選手の一人でしたから是非結果を残してほしいです。マルシアルもEUROに出れなかった悔しさをバネに活躍してほしいな✨

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で見たいスタメン ↓

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ロシアW杯時のスタメンで代表復帰がほぼなさそうなのはウンティティとマテュイディのみ。本当の意味でデシャンがチームを変える勇気があるかどうかは2ヶ月後のネーションズリーグまで分かりません。

 

GK:ロリス、メニャン、マンダンダ

DF:ヴァラン、ズマ、キンペンべ、ウパメカノ

クンデ、デュボア、テオ・エルナンデス、ディーニュ

MF:カンテ、チュアメニ、ポグバ、トリッソ、ヴェレトゥ

FW:グリーズマン、ムサ・ディアビ、エンバペ、トマ・レマー、ベンゼママルシアル、コマン

UEFAEURO2020振り返り(カタールW杯注目の12ヶ国+ロシア)

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1年も延期になって、待ちに待ったEURO2020だったけど残念ながらまさかのベスト16敗退。予定通り1年前に開催されていたらどうだったかな。ベンゼマが呼ばれなかったり、マルシアル、マテュイディが呼ばれたり、ポグバが怪我で出られなかったりしただろうけど。どっちにしろデシャンはW杯以降チームのアップデートに失敗してるし優勝は無理だった気がする。PKで負けたわけだから力負けしたわけじゃないし、内容的に負けた感じはしないけど、前半とロリスのPKストップまでは最悪だった。

間違いなく戦力は出場国中トップだったし、W杯→EURO→W杯のトリプルを達成出来なくなったのであまりにも落胆が大きすぎる…スイスはPKを止められてすぐ一気に逆転されて、ポグバにあんなシュートを決められても諦めなかった。これはなかなかできることじゃありませんね。

デシャンの続投でチームの新陳代謝を促すことや若手の定着はあまり期待できないし、カタールへ向けて不安しかない。

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2.イタリア🇮🇹

マンチーニは去年から自分たちにもチャンスがあるって言ってた。でも私は信じられなくて、まさか本当に優勝するとは思ってなかった。前任のヴェントゥーラと違って若手を起用し続けてきた勇気の勝利だと思う。(センターバックは相変わらずユーベの2人だけど)

特にキエーザ、ベラルディ、ロカテッリはもっと早く代表に定着してもよかったはず。彼らがビッグクラブでより成熟するようならフランスのライバルに。

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3.イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

ほぼ自国開催だった今大会は初の欧州王者になる絶好のチャンスだったけどモノにできず。21世紀になってからは期待を裏切り続けてきたイングランドをロシアW杯でも今大会でも上位進出に導いたサウスゲート。とはいえ内容は3年前も今大会も褒められたものではなく…

選手層の厚さでいえば来年世界王者になっても驚かないけど攻撃陣の絶対的な存在がケインしかいないのが残念。スターリングはMVP級の活躍だったけど昨シーズンのシティでは控え扱い。カタールではサウスゲート体制の真価が問われる。

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4.スペイン🇪🇸

ロシアからの3年の間にルイス・エンリケとロベルト・モレノのゴタゴタがあったけどイタリアと同じく若手を積極的に起用して14W杯以来失敗続きの黄金世代からの脱却に成功。グループリーグは苦しんだけどクロアチア、スイス、イタリアとの死闘は見応えがあった。ファティが復帰して大化けするようならカタールでも良い成績が残せるかも。

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5.デンマーク🇩🇰

元々戦力は充実してるけど、初戦のショッキングな出来事と2連敗を考えたらここまでくるとは思わなかった。でも対戦相手に恵まれていたのも事実。EURO2016から現行の24ヶ国になったのは良かったとしても、結局UEFAの金儲けのためのレギュレーション。グループリーグは3ヶ国にして決勝トーナメントは16ヶ国。最大6試合のレギュレーションの方が平等なはず。でもデンマークの戦いぶりは称賛に値するし、何よりダムスゴーとドルベリのプレーからは目が離せなかった!カタールでは怖い存在になりそう。

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6.ベルギー🇧🇪

ルカク、デ・ブライネは世界最高峰の選手だけど、3年前は世界No.1ドリブラーだったエデン・アザールが変わり果てて、守備陣は高齢化。優勝は厳しかった。ジェレミー・ドクがアザール兄の穴を埋めたとしてもCBをどうにかしないとW杯も厳しい。

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7.スイス🇨🇭

グループリーグでは3位ながらやっと悲願のベスト8への壁を突破。この20年で3人しか監督を務めていないのは驚き。でも今大会が一つの集大成だったかも。

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8.クロアチア🇭🇷

W杯準優勝の風格はなかった。スペイン戦では健闘したけど正直もっとやれるチームだと思う。問題は未だにモドリッチに頼るしかないってことかな。ダリッチ監督はカタールにも連れていきたいみたいだけど、クロアチアなら探せば新しい逸材がいるんじゃないかな?モドリッチもドイツW杯の頃はまだ20歳で、騒がれてはいたけどここまですごい選手になるとは思わなかった。

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9.ポルトガル🇵🇹

W杯以降期待の若手が続々と登場した前回王者。でも残念ながらクリスティアーノ・ロナウド以外は大してインパクトを残せないまま終了。グループリーグ敗退でもおかしくなかったし。ぺぺの他に誰かいないのかな…

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10.ドイツ🇩🇪

あのドイツW杯後にクリンスマンから引き継いで以来、15年続いたレーヴ政権が終焉。ブラジルW杯を制したのもついこの間のような気がするのに。

ハンジ・フリックがどういうチームを作るかワクワクなのと同時に毎回毎回強すぎる憎きドイツには戻らないでほしいという葛藤。

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11.スウェーデン🇸🇪

ベスト8に入ったW杯の時よりも充実した攻撃陣。ライプツィヒでは絶対的な存在から格が下がったフォルスベリだけど今大会ではキレキレのプレー。ウクライナ戦では何度も惜しいシュートがあっただけに残念。でもカタールでもかなり期待できるチーム。

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12.オランダ🇳🇱

2014W杯以来久しぶりの主要国際大会でもまさかの早期敗退。マレンが世界に初お披露目できた他は大してインパクトなし。フランク・デ・ブールは1年もせずに辞任することになって、後任はご隠居さんになったはずのファン・ハール。しかもコーチはブリントでブラジルW杯の記憶から進んでいない事を露呈。あの大会はファン・ペルシーとロッベンが健在で、割り切って守備的にしたから3位になれたけど、あの頃より戦力は豊富だから逆に難しいミッションかも。

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13.ロシア🇷🇺

W杯の勢いそのままにとはいかず敵地で信じられないミス連発でデンマークに大敗。初戦のベルギー戦もホームなのにミス連発で失点も開始早々の最悪の内容。勝ったフィンランド戦も褒められたものじゃなかった。

これでW杯の英雄チェルチェソフはあっさり解任。後任はかつての英雄カルピン。日本人には懐かしい名前。時間はないからカタールW杯予選を突破できるか心配だけど、攻撃的になるだろうし期待したい!

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14.個人的大会ベストイレブン

大会MVPはドンナルンマで文句なしだけど個人的に印象に残った選手でベストイレブン

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ほぼイタリアとイングランドに。

もっと観たかったなぁポグバのプレー。次は3年後、舞台はドイツ。フランス🇫🇷がベルリン・オリンピアシュタディオンで2006年のリベンジを果たしてくれたら嬉しい💙

ブカレストの死闘②個人的主観の選手採点とテュラムの教え

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★スイス戦採点

 

監督:ディディエ・デシャン 5.0

3バックでスタートしたのは私はそこまで失策だとは思わないかな。4バックに戻してもロリスがPK止めるまで全然流れはフランスに傾かなかったし。けどラングレをチョイスしたのは失敗。ヴァランを中央にして、右にクンデを起用して欲しかった。

 

あとグリーズマンがいくら疲れていたとはいえ、あの状況でムサ・シソコに代えたのは選手たちにより消極的なメッセージを与えてしまったと思う。決定機を外すなど疲れ果てていたエンバペを5人目のキッカーにしたのも残念。会長と本人は勝てる試合だったと思ってるみたいだけど、ハンガリー戦の反省を活かさずに負けるべくして負けた試合。チームをまた1から作るつもりでやらなければ来年のW杯も厳しいと感じます。

 

GK:ウーゴ・ロリス 6.0

リカルド・ロドリゲスのPKストップはさすがキャプテンと思ったし、チームを蘇らせた。3つの失点シーンもDFに責任あり。とはいえPK戦ではだいたい逆方向に飛んでいて止める気配がなかった…

確かに今でも世界トップクラスのキーパーだけど、メニャン、メリエ、ラフォンなどの有能な若手と競争させてから次の正GKを決めて欲しい。

 

DF:ラファエル・ヴァラン 6.0

フランスDF陣のなかではスイス戦だけでなく、4試合通じて1番安定していて特に空中戦では負ける気配がなかった。ただリーダーシップは物足りないかな。個人的には今後キャプテンを務めて成長していって欲しい。本当にマンチェスターにいくなら楽しみ♪

 

DF:クレマン・ラングレ 4.5

起点となるパスはバルサでやってるように何本か通していたけどディフェンス面は最悪。特に失点シーンは本当にバルセロナでスタメンを張ってる選手なの?って疑う程のお笑いシーンだった。2019年のリバプール戦、2020年のバイエルン戦といい衝撃的な敗戦の戦犯になってばっかの印象。そういえばセビージャ時代サイドバックもやってたような記憶があるけど足の遅さが致命的。

 

DF:プレスネル・キンペンベ 5.0

試合を重ねるごとに安定してきていたはずなのに、後半残り10分で崩壊。失点はキンペンベだけのせいではないけど、今後フランスが世界を支配したいならより安定した選手にならないといけないし、そうでないとパリ・サンジェルマンのCL制覇も遠い気が…

 

DF:バンジャマン・パヴァール 5.0

ウイングバックはやった事ないわけじゃないけどやっぱりぎこちなかった。攻撃面ではほぼ存在感がなく、攻撃は左サイドに偏ってしまいました。見せ場は延長戦の決死のボレーシュートのみ。

 

MF:アドリアン・ラビオ 5.5

攻撃面ではいつも通りの良い動きだったけど、守備面では不慣れな左サイドバックで1番被害を受けました。可哀想な面はあるけど、とりあえずマザコンは脱却して一人前になってもらわないと困る。

 

MF:エンゴロ・カンテ 6.0

カンテ自身は調子が良かったし、この試合でもらしいプレーは見せてくれたけど、全てをカバーするのは不可能だった。今後はU-24でプレーしていたスマレ、チュアメニ、ブバカル・カマラらのサポートを得たいところだけどデシャンが呼ぶのかな…

 

MF:ポール・ポグバ 7.0

守備がザルだったとか失点の原因になったとかいろいろ言われたけど、それ以上に攻撃面で存在感を発揮。精神面でもチームで唯一のリーダーだった。ジダンのようなボールキープとラストパス、とんでもないミドルシュート。この人がいなければグループリーグ敗退だったかもしれない。デシャンは2015年にいわゆるトップ下、2列目での起用を試みたけど諦めた過去がある。でも正直ポグバに守備のタスクをたくさん負わせるのは宝の持ち腐れだと思った。

 

FW:アントワーヌ・グリーズマン 6.5

ロリスのPKストップ以降は生き返ったかのように躍動。ベンゼマの2ゴール目はほぼグリズーの得点だった。まさか自分がベンチで敗戦を迎えるとは思ってなかっただろうから悲しい。そして、日本では大バッシングに遭い、バルサでは活躍してるのに移籍報道が飛び交う散々なオフシーズンに。

 

私は自分の意見が100%正しいと思って生きていないけど、個人的な意見を書かせてください。デンベレがホテルのスタッフをバカにしたのは人として間違っているし、グリズーもそれに対して悪いレスポンスをしてしまった。私の尊敬するリリアン・テュラムは生まれながらにして人種差別主義者になる人はいないし、黒人、白人、黄色人種といったカテゴリーは人為的に作られたもの、周りの環境がそうさせるもの。それを変えるには子供たちへの教育が大切だっていつも言ってます。許されない事だって糾弾するのは誰でも出来るし簡単だけど、大人たちがデンベレグリーズマンの事や、それを少しでも擁護する人に対してボロクソに言ってるのを子ども達が見てなんて思うか考えて欲しいです。私は怒りの感情が出てきた時にそれをどんな言葉で表現するかが人間の成熟度を表すと思ってます。彼らは悪い奴で、罰を受けるべき…それだけで終わってしまったらなんの教育にもならないし、なんでこうなったのかみんなで考えてほしい。自分と違う人を徹底的に潰す事しかできない大人が増えればそれこそ人類の分断。人種差別問題って言うのはとても複雑でサッカー界でも常に問題に上がる。でもテュラムは引退後サッカー界を離れて、それに対して教育で世界を良くして行こうと頑張ってる。偽善者ってアネルカに言われた事もあったりしたけど、私はサッカー選手の頃から人種差別に対しての考え方が芯の通っている彼を尊敬しています。(女好きなところは嫌だけどw)

 

そもそもなんで私がフランス代表を応援しているかというと父に98W杯のブラック・ブラン・ブールの伝説を聞かされたから。私は自分を純粋な日本人だと思ってるし、ずっと日本で育ってきた。だけど祖母がフランス人で私も日本人離れした顔なので、たまにハーフなのって聞かれる事がある。今でさえたまにだけど小学生、中学生の頃はよく聞かれてた。別にそれはいじめではないけど、男子にからかわれた事はよくあった。よく話した事もない男の子から急に「ハーフ」?って聞かれるのはまだ子どもだったし、イラっときた。

フランスではというかヨーロッパでは確かにアジア人を見下してると感じる場面はある。でも日本も決して安住の地じゃないと思ってる。今の時代外国人は日々の生活で多くなっているけど、日本に働きにきてる東南アジア系の国とか人を下に見てる雰囲気はあるし、黒人の方を見て「あの黒い人」って言ったり、TVのバラエティ番組とかで裸足の人を指してアフリカ人かよ!ってツッコミが入ったりする。もちろんそれは今回の件とは関係ないことだけど、そういうレベルの事でも十分人は傷つくし、日本も決して差別とは無縁じゃない。だからこそ私は糾弾するだけでなく自分はどうだろうと常に考えてる。私も決して差別の心が全くない人間じゃない。外国人のたまり場を見て怖いとか嫌だなって感じる事は今でもあるから。

 

今回の件では1番悲しんで、怒りを感じているのはホテルのスタッフさん達当事者。だから必要以上に他人が正義感丸出しでどうこう言うのは決して見ていて気持ちの良いものじゃない。

 今回デンベレには何で自分がそんなこと言ったのかもっとよく考えてほしいし、正しい反応が出来なかったグリズーも今後このような事がないようにしてほしい。だけどどんなに人格者っぽく振る舞っている人だって必ず心の片隅に自分の人種が1番って気持ちがあると思う。だから私が大切にしたいのは誰の意見が正しいかじゃなくて、人種関係なくお互いを尊重し合う思いやりを持つ事。そして先述の通り怒りの感情が出てきた時にそれをどんな言葉で表現するか?なぜかTwitter大坂なおみ選手になんで何も言わないのかって噛み付いてる人もいた。

だから自分の意見を人に押し付けたり、自分と反対の意見の人を糾弾するやり方は私はとても悲しいです。

今回の件で私はよりテュラムに会ってお話がしたいなという思いが強くなりました。だから結論、ただただフランス語が上手くなりたい。笑

 

FW:キリアン・エンバペ 5.0

見せ場を作った場面もあったけど、決定機を逃す。体力面でチームの足を引っ張り、今後にも不安を残した印象。ただキャリアで初めて味わう大きな挫折を経てカタールではどんなプレーを見せてくれるか今から楽しみ。

 

FW:カリム・ベンゼマ 7.0

大ベテランの域に入ったけどもはや今が全盛期の印象。このコンディションをあと1シーズン半保ち続けられればフランスにとっては大きな戦力アップ。

 

FW:キングスレイ・コマン 6.5

得意のドリブルと自慢のスピードでスイスの脅威になってくれた。あとは怪我しない身体作りを頑張って?後半終了間際のシュートは一生後悔するシーンに…

 

MF:ムサ・シソコ 6.0

自慢の身体の強さでコマンの決定機を演出。自身最後の国際主要大会になる?…

 

FW:オリヴィエ・ジルー 6.0

できる事はやってくれたし、PKもきっちり決めてくれた。ミランではコンスタントに出て得点を量産して欲しい。カタールでも見たい。まだ別れたくないw

 

 FW:マルクステュラム 6.0

慎重なデシャンの事だから使ってくれないかと思ったけど、コマンの負傷で親子2代でのEURO出場達成。スイスDF陣が疲れている中2度チャンスを演出。PKもコースを読まれながらも決めきった。

 

デシャンは続投が決まりましたが、正直カタールで勝てるチームを作れるかは疑問が残ります。W杯連覇は過去2回。ヴィットーリオ・ポッツォのイタリアと58、62のブラジル。でも1934年のイタリア大会はムッソリーニの息がかかった疑惑の大会でしたし、当時世界最強と言われたイングランドウルグアイが出場してないので実質的に連覇達成はブラジルのみ。それも違う監督で挑んでいます。カタールW杯の頃にはEUROのファイナリストイングランド、イタリアだけでなく、フリック新体制のドイツやコパ・アメリカ王者のアルゼンチンもより魅力的なチームで臨んでくる事が予想されるので厳しい挑戦に。

ただ決まったからには応援するしかないのが部外者。自分達が王者だと思わず、また挑戦者のつもりで臨んで欲しいですね。そして何より若手をたくさん呼んで新陳代謝と競争を促してほしい。それが出来なければフランスはまた豊富な人材を活かしきれない暗黒時代に突入するんじゃないかと心配です。

 

今回の敗戦はそう思わせるほどにデシャンのマネジメントに不安を残しました。

 

  

ブカレストの死闘①東欧で味わった苦難

 

 

あれから5日しか経っていないのですが、ショックすぎて遠い過去の出来事のように感じます。未だに頭の中が整理できて無いですが忘れないうちに書きたいことを書きます。

 

コロナ禍によるインターナショナルマッチ中断明けの2020年9月以降フランスはUEFAネーションズリーグと2022W杯予選、親善試合を戦ってきました。その中でクロアチアポルトガルスウェーデンといった強豪には負けませんでしたが、親善試合のフィンランド戦では0-2の敗戦。さらにはウクライナとのW杯予選の初戦も引き分けていて、中途半端に攻めてくる場合はまだしも、相手が割り切って引いて戦ってくる場合は攻めあぐねる事が多かったです。

 

確かにサッカーはそういうものだと思います。攻めてる側が中々点を決められずに時間が過ぎて行くと、精神的、肉体的に守っている相手が有利になってきます。近年のドイツ代表しかり、EURO2016決勝しかり。それは仕方ない事だと思うんです。問題はそこでは無くてそうなった時にどうするかチームで決まり事が無く選手個々がバラバラになってしまう事。そう言う状況でデシャンが手を打つのが遅い事。これは2012年の就任以来改善されていない点で、優勝した2018W杯でも初戦のオーストラリア戦がまさにそういった展開でした。

 

前半

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 負けた後3バックがうまくいかなかったという指摘が多かったですが、(多分日本では解説の安永さんがそう言ったから)3バックがうまくいかなかったというよりもラングレの守備が非常に軽かっただけのように思います。誰かのせいにはしたくないですが、バルサでのプレーを見ても好不調の波が激しくパスが上手いというだけで、守備面に関してはアカンジ、エルヴェディにも劣ると思っています。(ごめんね)

点を取られるまでは攻撃面はそんなに悪くなかったですが、その後明らかに試合は停滞。結局デシャンは前半終了まで10分もないくらいの時間で4バックに戻します。f:id:izumeeland:20210704174222j:image

後半

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後半開始からはラングレに代えてコマンを投入。思えば5年前のEURO2016でもコマンは貴重なジョーカーでしたが、順調に世界屈指のウイングに成長しました。

しかし対して流れは変わらず決定機を作られる体たらく。後半9分にはW杯優勝のヒーローパヴァールがPKを献上。雰囲気は最悪。もうだめかと思ったけどキャプテンが起死回生のビッグセーブ!!!これによって一気に生き返った3人の攻撃陣のマジックでわずか4分で逆転に成功します。

 

その後もフランスが攻め込み続け、たまらずスイスのペトコビッチ監督が後半27分に動きます。エースシャキリに代えてガブラノビッチ、ヴィドマーに代えてエムバブ。しかしその2分後ポグバがこの位置からの彼らしいスーパーゴール。f:id:izumeeland:20210704183910j:image

ポグバのパワーならそれほど脚を振らなくてもあれくらいのスピードのシュートが打てるんですね…

マンチェスター・ユナイテッドが彼を活かしきれてないのがよくわかります。

 

2点差にされたスイスは後半33分にさらに2人を交代。エンボロ、ツバーというこれまたエース級の選手を下げます。f:id:izumeeland:20210704184428j:image

 

そして後半35分。

コマンとラビオの2人が中に入りすぎた事により右サイドバックのエムバブがドフリー状態に。f:id:izumeeland:20210704191335j:image

エムバブがクロスをあげると、ヴァランとキンペンベの間をセフェロビッチが飛び込みヘディングでゴール。ラビオは誰かをマークするわけでもなく何のためにいるのか分からない状態でしたが、サイドバックに慣れてない事を考えれば、可哀想かな…

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ヴァランとキンペンベの2人がクロスに対応出来なかったのはEURO2004ギリシャ戦でテュラムシルベストルが2人して中途半端になってしまったのとそっくりでした。以下の写真のようにクロスを上げられる前ヴァランはガブラノビッチを、キンペンベはセフェロビッチを2回同じタイミングでチラッと見ています。キンペンベは身体をぶつけなくても自分の身長より高いクロスが来ないと思ったのかな?…ヴァランはどちらに対応すれば良いか考える間もなくクロスに対応出来なかった感じ。

f:id:izumeeland:20210704191452j:imageとにかくこれでスイスに勢いがついてしまいます。

 

後半39分にはリカルド・ロドリゲスのミドルからガブラノビッチにネットを揺らされますがオフサイドに救われます。はい…この大事な時間帯でラビオ君が完全に左サイドバックとして、ディフェンスラインの1人として機能してません。写真を見ても分かる様にこれはたしかにオフサイドですが、ラビオはラインを全く意識していませんしパヴァールはボールウォッチャーです。

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フェルラン・メンディが怪我をせずに、使われなかったズマやデュボア、そしてラングレの代わりに選ばれてたらと思ってしまいました。このオフサイド判定はフランスにとって非常に運が良かったはずでしたが、この後もスイスの勢いは止まりません。

 

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後半42分、スイスはDFを1人削りFWのメフメディを投入。守備時にはバルガスが左サイドバックに下がり4バックになりますが、バルガスも攻撃時にはかなり高い位置に上がっていました。

同時に、対するフランスもグリーズマンに代えてムサ・シソコグリーズマンはこれで自身のEUROが終わるとは思ってなかったはず(T-T)

結果論ですが、疲れが見えていたとはいえ、その後のプレースキック、延長戦、PKなどを考えると失敗だったと言わざるを得ません。ムサ・シソコはいいプレーをしてましたけども…

またEURO2004の例えで申し訳ないですが、イタリアvsスウェーデントラパットーニ、フランスvsイングランドエリクソン監督のように相手にあと1点を追われている状況で逃げ切りを意識した交代をする監督は時代遅れだと言う記事がありました。当時モナコチャンピオンズリーグ決勝に導き、モウリーニョと世界No,1の若手監督の座を争ったデシャンは17年後、彼らと同じ間違いを犯しました。もちろん逃げ切りを意識した交代ではなく疲れていたからかもしれません。でもそうだとしてもテュラムやジルー、ベン・イェデルなどと交代していればとも思いました。それに疲れているのはベンゼマ、エンバペも同じでした。

 

そして後半44分にはファスナハトのタックルからボールを奪われて、ジャカがボールキープ。このシーン、キンペンベの視界にはガブラノビッチと自身の裏を取ろうとするファスナハトがいますが、キンペンベはファスナハトが走り込もうとする裏のスペースを埋めようとします。するとどうでしょう?

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キンペンベは消えましたw

これまた結果論ですが、ファスナハトにもし裏のスペースを取られるとしてもキンペンベとの距離はあるし、ロブパスをさせないようにリトリートするだけでもよかったと思います。最悪ロリスが飛び出したりもあるし。確かにラビオが遅れてるし外に開いてたので危険ではありますが、左のスペースを埋めようとした事で中央にスペースが空いてしまい、ガブラノビッチの素晴らしい身のこなしもあり失点してしまいました。

 

そして下の写真、延長突入間際のジャカのロングパスからメフメディに渡ったシーンも結局はキンペンベとラビオの連携不足によるもので、守備時の動きでは明らかにラビオが苦労していました。メフメディがジダンベルカンプ並みのトラップをしていたらフランスは4-3で負けていたかも。この直後ムサ・シソコのクロスからコマンの決定機がバーに弾かれるシーンもあったので90分ではどちらが勝ってもおかしくない、とんでもない名勝負になってしまいました。

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延長戦

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延長に持ち込んだ事でスイスはセフェロビッチを下げてバランスを取ります。

フランスも疲れの見えるベンゼマをジルーと交代。延長前半ではコマンがドリブルで奮闘。延長後半4分にはコマンのドリブルが奪われそうになりながらも粘りポグバへパス、ポグバの素晴らしいスルーパスからエンバペが決定機を迎えますが、この得意な角度で何故か左足でのシュートを選択。結局疲れもありミートせずに絶好のチャンスを逃しました。

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その1分後、コマンの負傷を心配したデシャンはついに私の大好きなリリアンの息子、マルクステュラムを投入します❣️f:id:izumeeland:20210704212518j:image

 

テュラムはドリブルから2回チャンスを作ったので、やはりグリーズマンとの交代でFWを4人にするなど、デシャンには強気の采配を見せてほしかった…

 

延長後半8分ポグバの素晴らしいアウトサイドのスルーパスから左サイドのテュラム、そしてテュラムのマイナスのパスからジルーが決定機を迎えますがシュートはエンバペに当たってしまいます。

 

フランスの最後のチャンスは延長後半13分のジルーのヘディング。そして最後にジャカのフリーキックが外れたところで120分が終了。この時点でフランスの運命は決まっていたのかもしれません。

 

ロリスは試合中に1本止めたものの、PK戦では1本以外反応できないか、逆方向。疲れていたエンバペが5人目の時点で既に運命は決していて、甘いコースのシュートはゾマーに止められてしまいました。

 

こうして史上最強ともいわれたレ・ブルーブダペストブカレストでの東欧3試合で1勝も出来ずに敗退。世界王者の貫禄と圧倒的な個の力を見せつける時間帯もあり、延長では圧していましたが、2006年W杯に続いてビッグトーナメントでのPK戦をモノにする事が出来ませんでした。つまり2008〜2012にスペインが達成したビッグトーナメント3連覇の夢はお預けに...

 

原因はたくさんあるけどやっぱりこの試合勝てば一気に勢いづいただろうし、残念。2018W杯のアルゼンチン戦は逆転されて逆転して2点差を1点差にされながらも逃げ切ったけど、今回は2点差を追いつかれた。こうしてまとめてみるとやっぱり試合とは違う要素で1番大きかったのは左サイドバック2人の怪我かな...そしてデシャンの延長戦を考えなかった采配と選手たちの慢心。2022W杯ではハングリー精神を取り戻して2連覇を果たしてほしい。

EURO2020グループリーグ振り返り 選手採点

EUROを初めてリアルタイムで観たのは小4だったEURO2004ジダンのロスタイムのマジックでイングランドに逆転勝ちした試合は内容こそモヤモヤするものでしたが、あのロスタイムは私の心に今でも強烈に残っています(⋈◍>◡<◍)。✧♡

ただ親が録画していたVHSを見ていたのでEURO2000が一番最初に触れたEUROでした。スペインが席巻したEURO2008、2012はフランスにとても失望しました。でもそもそもスペインに対抗できるほどの戦力を持ったチームがなかった印象です。前回EURO2016はフランスで開催され、グリーズマンが活躍しただけあって私にとってもいい思い出ですが、同時にとても悔しい思いをする事になってしまいました。けどクリスティアーノ・ロナウドポルトガルがEUROを初めて制覇したことは感動的でした。

そして今大会、最初は一方的な試合が多く心配していましたが、グループリーグが終わった時点では内容的に前回大会よりも質が高い印象で、決勝トーナメントでは名勝負がたくさん生まれる事を期待します。史上最高の大会といわれるEURO2000とまではいかなくてもあれくらいドラマチックな試合が多い大会になってくれたらいいな。

 

 

というわけで決勝トーナメント1回戦のスイス戦を前に、フランス代表のグループリーグの戦いを振り返りたいと思います。

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監督:ディディエ・デシャン  6.0 

GK:ウーゴ・ロリス 6.0

CB:ラファエル・ヴァラン 7.0 

CB:プレスネル・キンペンベ 5.5 

RSB:バンジャマン・パヴァール 6.0

LSB:リュカス・エルナンデス 6.5

DMF:エンゴロ・カンテ 6.5

CMF:ポール・ポグバ 7.5 Star of the match

CMF:アドリアン・ラビオ 6.0

→ウスマン・デンべレ -

RWG:アントワーヌ・グリーズマン 6.0

LWG:キリアン・エンバペ 7.0

CF:カリム・ベンゼマ 6.5

→コランタン・トリッソ -

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監督:ディディエ・デシャン  5.0

GK:ウーゴ・ロリス 6.0

CB:ラファエル・ヴァラン 6.5 

CB:プレスネル・キンペンベ 6.0 

RSB:バンジャマン・パヴァール 5.5

LSB:リュカ・ディーニュ 5.5

DMF:エンゴロ・カンテ 6.0

CMF:ポール・ポグバ 6.5

→コランタン・トリッソ -

CMF:アドリアン・ラビオ 5.5

→ウスマン・デンべレ 6.5

→トマ・レマー -

RWG:アントワーヌ・グリーズマン 7.0

LWG:キリアン・エンバペ 6.0

CF:カリム・ベンゼマ 5.5

オリヴィエ・ジルー -

Star of the match ラスロ・クラインハスラー

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シュート数 フランス11(5) vs 10(5)ポルトガル

ポゼッション率 フランス51% vs 49%ポルトガル

総走行距離  フランス99.29㎞ vs 102.28kmポルトガル

 

 

監督:ディディエ・デシャン  5.5

GK:ウーゴ・ロリス 5.5

CB:ラファエル・ヴァラン 6.0  

CB:プレスネル・キンペンベ 6.0 

RSB:ジュール・クンデ 5.0

LSB:リュカス・エルナンデス 5.5

リュカ・ディーニュ -

アドリアン・ラビオ 7.0

DMF:エンゴロ・カンテ 6.5

CMF:ポール・ポグバ 7.0 Star of the match(公式ではベンゼマ

CMF:コランタン・トリッソ 5.5

→キングスレイ・コマン 6.0

OMF:アントワーヌ・グリーズマン 6.0

ムサ・シソコ -

LWG:キリアン・エンバペ 5.5

CF:カリム・ベンゼマ 7.0

 

終わってみればハンガリー以外が決勝トーナメントへ進み順当に見えますが、EURO史上最も厳しい本大会グループリーグともいえたF組を首位で通過し、ノルマは達成しました。ハンガリーの大健闘によりどの国にとっても厳しい戦いの中を制したのは今後大きな自信となるでしょう。ドイツ戦はボールを支配されながらも余裕のある試合ができたとは思いますが、ハンガリー戦では引いた相手に対して攻めあぐねる昔からの弱点が露呈する展開に。ポルトガル戦は力をセーブしながら戦い引き分け。ハンガリーがドイツ相手に引き分けに持ち込んだ恩恵を受けました。グループリーグ突破が決まっていた状況ではありましたが、1位突破以外ではR16で強豪と戦うことになっていたので非常に重要な試合でした。ポルトガルとは7か月前にネーションズリーグで対戦し、カンテの決勝点で勝利していたばかりなのでやりづらかった面もあったでしょうが、とても落ち着いたゲーム運びができていたと思います。上のスタッツは試合終了後のスタッツですが前半終了時では総走行距離は1kmしか差がなく、支配率は49%、シュート数は4vs7でフランスの方が少なかったので、後半に入ってフランスがギアを上げたことがわかります。実際後半は直ぐにベンゼマのゴールが飛び出し、ピンチらしいピンチもありませんでした。クンデのハンドでPKを献上した後はドイツvsハンガリーの状況を見て無理せず試合を終わらせました。前回の記事で書いた省エネサッカーらしい展開でしたが、決勝トーナメントでは一瞬たりとも気を抜けない戦いになるので気持ちを切り替えて欲しいです。

 

クンデはテストマッチウェールズ戦と同じく右サイドバックの位置に入りましたが、クロスの精度、どころか攻撃意識が低く、PKも献上と散々だった印象です。かつてのテュラムのようにセンターバックが本職ながらその高い能力でサイドバックとしても高い能力を発揮するとデシャンは思ったのでしょうが、そうだとしても今大会中に慣れるのは難しいように思います。今大会中でなくてもプレーの荒いキンペンべに変えてセンターバックとして試してほしい。。。逆にラビオはエルナンデスとディーニュの立て続けの怪我により左サイドバックの代役をこなしましたが、無難にこなしていました。二人ともスイス戦は厳しそうなのでラビオの左サイドバックは、本人の意思はともかくポジティブな発見。

 

ハンガリー戦は15本(枠内4)vs 5本  (枠内3),支配率61%とドイツ戦とは違いボールを持たされる展開となりチャンスはたくさん作りましたが負けていてもおかしくない展開に

なりました。もうこれはデシャンが監督でいる間は解決しない問題だと思うのですが、(でもデシャンの事は大好きですよ!)今大会の残り試合はもちろん、これから先W杯2連覇を目指すうえでとても大きな問題となりそうです。

 

R16スイス戦、決勝トーナメント予想

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これは大会開幕前私が予想したトーナメント表ですが、期待していたトルコがまさかの3戦全敗。イングランドも内容的には決勝まで行けるチームではないかな…ドイツとの試合で覚醒する可能性はあるけど。

 

ドイツvsイングランドの勝者がそのまま決勝まで行きそうですが、どっちが勝ってもスウェーデンがなかなかいいチームなので決勝はフランスvsスウェーデンもしくはフランスvsイングランドを期待しています。

 

ただフランスには大きな不安材料が出来てしまいました。みなさんご存知の怪我人の多さです。まずハンガリー戦で貴重なスーパーサブとなりうるはずだったデンベレが怪我をしてしまいチームを離脱。さらにはポルトガル戦でエルナンデスとディーニュが立て続けに負傷交代。難敵スイス戦を前に左サイドバック不在の緊急事態となってしまいました。エルナンデスは復帰する可能性もあるようですが、無理はせずに行きたいところです。

 

 

ポルトガル戦で代わりに出たラビオがドリブルやパスワークでいつも通りの動きを見せてくれたので安心して見れるとは思いますが、恐らくデシャンは3バックにするようです。そしてまだ出場機会はないですが、マルクステュラムは内転筋を負傷したとのこと。トマ・レマーも負傷したらしくデシャン率いるフランス代表には厳しい道のりが待ち受けています。

 

予想されるスタメンとフォーメーションがこちらf:id:izumeeland:20210628210330j:image
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フランスの場合はこちらでほぼ確定。ラビオをウイングバック的に起用し、2020年の9月のネーションズリーグ2試合で採用した3バックで臨みます。その際はスウェーデンクロアチアと対戦し、1-0、4-2で勝利。ダヨ・ウパメカノが2試合とも出場し活躍しました。スウェーデン戦ではヴァランが、クロアチア戦ではラングレが中央を務めました。

 

ラビオはとても起用な選手なので問題ないとしても、私が心配なのはラングレ。彼はバルサでも不用意なPKを与えることが目立ち、足もあまり速くありません。(てか遅い)

 

スイスとはEURO2016以来の対戦ですが、5年前はグループリーグ突破が決まった後で、あまり本気でなかったこともあり参考になるような試合ではありませんでした。フランスは決定力を欠き0-0。先日のイタリアvsオーストリアを観てもわかる様に決勝トーナメントでは圧してる側が点をなかなか決められないままだと精神的にキツくなる事が多い印象。スイスはハンガリーほど引いてくるチームではないけど5年前のRound of 16 アイルランド戦のように先制点を許す展開は必ず避けなければいけないと思います。EURO2004ギリシャ戦のようにあっさり敗退しない事を祈るばかりです。

 

2014W杯でフランスが大勝したときとはお互い違うチームで、お互い強くなっています。フランスだけでなくスイスも今の代表チームが史上最も強いと言っても過言ではないです。特にシャキリは2014W杯以来ずっと代表チームでは好調で最も怖い存在。安定したDF陣だけでなくセフェロビッチの得点力が上がった事で、メンバーだけ考えると3年前のW杯より強いように思えます。

 

ただスイスはカウンター狙いのチームではなくボール支配を好む傾向にあるので(0-3で負けのイタリア戦では51%)チャンスは多く作れるはず。キリアンの今大会初ゴールにも期待しましょう❣️

2018W杯で世界を制したフランス独自の戦い方

16日の朝からまだ3日しか経ってませんがもう数分後にはハンガリーとの試合が待ってます。寝不足つら...

 

ドイツ戦、これは私の感覚でしかないのですが超省エネサッカーで勝ちました(^^♪

 

省エネサッカーとは私が勝手に呼んでいるだけなのですが、簡単に言うと効率良く勝てるサッカーです。2012年夏にデシャンが就任してから2018W杯予選、いやグループリーグまではフランスはポゼッション率が高い試合、もっと言うと自分たちがボールを回す時間が多い試合且つ相手が引き気味だと攻撃が一辺倒になり格下相手でも勝ちきれないことがありました。(2018W杯予選ではベラルーシルクセンブルクに0-0)W杯でも豪州戦は本当にイラつく試合で心配になる初戦でしたが、決勝T1回戦のアルゼンチンとの激闘で覚醒しましたね!でもあの大会もフランスが本気になったのはメルカドに逆転ゴールを決められてからエンバペが4点目を決めるまでの時間帯とベルギー戦だけだったように思います。ウルグアイ戦は堅いDF陣相手に前半のうちに先制したことで楽になりましたし、ベルギーも強かったけど決定機が多かったのはフランスでした。

ベルギーの選手たちは自分たちの方が優勢だったと言っていましたが、そう相手に錯覚させることも今のフランス代表のサッカーの強みでしょう。ベルギーの決定機はさほど多くなく、シュート数全体もフランスの半分しかありませんでした。決勝戦も含めボールを相手にわざと持たせてここぞというときに攻め、決定機を多く作るサッカーをしていたので、相手よりも精神的なゆとりを私は感じていました。そもそもEURO2008のスペイン優勝とペップバルサの登場で頂点となったポゼッション志向のトレンドはスペインの2014W杯での惨敗で衰退していき、2018W杯のドイツのGL敗退で完全に時代は終わったと私は思っています。もっと昔でいえば2002W杯のフランスの無様なGL敗退も王者のサッカー、ポゼッション率の高いサッカーしか出来なかった事が原因でした。

今のフランスはカウンター一辺倒というわけでもなく遅攻と使い分けることができ、尚且つ技術だけでなくモンスター級の身体能力の選手が集まっているので1vs1、デュエルに負ける回数が少ないです。このように圧倒的な個の力で相手をねじ伏せるサッカーは1958~1970年のブラジルと1997~1998年の間と日韓W杯のブラジルくらいでしか見たことがありません。もしフランスが苦手とする相手がいるとしたら、あの頃のブラジルがノルウェーに4失点したように長身揃いでロングボールを多用するチームでしょう。実際去年フランスはフィンランドに敗れています。

リンク先にも書いてあるようにフランスはボール支配率72%でした。当たり前ですが、ポゼッション率は効率の良さとは全く関係ありませんし、試合を優勢に支配したかどうかの指標にはなりません。その点フランスはポゼッション率は低いですがそこまで劣勢の印象を観戦者には与えていないと思います。このように省エネサッカーとはフランスの効率の良さを表した私なりの言葉です。ポゼッションサッカーではないけどだからといってリアクションサッカー、カウンターサッカー一辺倒ではない。両方を使い分けた折衷型に近いけど少し違う。走行距離がずば抜けて相手よりも高いわけでない。圧倒的な個の力を活かす為の効率の良いサッカー。

 

ここで実際にフランスvsドイツのスタッツを振り返ると

シュート数 4vs10

ポゼッション率 41%vs59%

とフランスは数字上では両方下回っています。そして走行距離でもWOWOWさんで表示された前半終了時のデータいわくチーム平均では4.92km vs 5.08kmでフランスが下回っていました。総走行距離も52.41kmvs54.16kmでフランスが下。言うまでもなく効率が良いのはフランスの方です(^_^)v

 

このようにデータで優っているからといって勝てるわけではないのがサッカーの面白いところですね。チームスポーツではありますが、結局は個の力の集合体。私は素人なので難しい論理とかは分かりません。だからポゼッションサッカーよりも決定的なシュートを多く放つサッカーの方が断然大好きですそんなサッカーでフランスが今大会、そしてカタールW杯を制覇してくれたらうれしいな

 

それではみなさんAu revoir!

 

 

 

あ、ポグバ今日は変態いないと思うけど気を付けてw

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