トリコロールたちとの日々

On vit ensemble, on meurt ensemble.(レ・ブルーと共に生き、共に死ぬ女のブログ)自分で見返す為に書いてる

私が一生大切にしたい思い出の試合と同じ対戦カード

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Photo:Getty images

🇫🇷フランスvsイングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

 

この両国が歴史上、外交上で深い関係にあること。良きライバルであること。約100年も戦争をしていた事は皆が知っています。

 

それはサッカーにおいても例外ではありません。90年代から現在までプレミアリーグで活躍するフランス人選手は数多く、お互いがお互いをよく知っているチーム同士と言っていいです。

 

ただビッグトーナメントでの最後の直接対決はEURO2012のグループリーグ初戦まで遡ります。その時はセットプレーからイングランドに先制されながらも、ナスリのミドルシュートでフランスが1-1の同点に持ち込みました。それから10年の時を経て、ついにワールドカップの準々決勝という最高峰の舞台での対戦が実現します。4年前からカタールW杯では優勝候補になり得るチームとの評価を得ていたイングランド。フランスにとって久しぶりに真価が問われる試合になります。そして間違いなく現在の欧州の頂上決戦にもなりそうです。

 

少し参考になるのは5年前の直近の対戦。f:id:izumeeland:20221210222754p:imagef:id:izumeeland:20221210222758p:image画像出典:Googleより

この試合でもジルー、デンべレ、エンバペの3トップが出場しており、若きエンバペとデンベレの親友コンビネーションでのゴールで3-2でイングランドに勝利しました。イングランドもサウスゲート監督の下出場していたケイン、スターリング、ストーンズが現在でも主力です。

 

ただ今回の対戦はいわゆる事実上の決勝といえるものなので、両チームにとって比べ物にならない程タフな試合になる事は間違いありません。ただ今のレ・ブルーには恐れるべき相手などいないし、1番気をつけないといけないのは自分たちの慢心です。そして最後まで気を抜かない、もしくは諦めない事。そういう当たり前の事がほんの少しの差で勝敗を分ける事になるのがこのレベルですね。

 

今回のこの対戦カードは4年前にも待望していたカードですが、18年半前の欧州選手権(EURO2004)での対戦が、私の心に大きく残り続けています。f:id:izumeeland:20221210224310p:image

Getty imagesより

 

私は当時小4で、残念ながら朝の3時頃に起きるという特殊能力を身につけておらず、学校で眠くなると大変なので親に録画してもらいました。朝起きてから学校へ行き、帰ってくるまで情報は一切遮断しました。もちろん学校でEUROの話をしていた子なんていなかったですけどね。

いつも一緒に帰っていた友達に急いでいることを伝え、家に帰って速攻で父に録画してもらったVHSを再生しました。

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ソファーで観ていました。🛋

隣には何が何だかわからず一緒にみている赤さんの妹。f:id:izumeeland:20221210233655j:image画像はイメージです。(本物の妹)

 

当時は、日韓W杯で、もしフランスが決勝トーナメントに進出していたら日本で生で観ることができたかもしれないという想いがあり、それができなかった悔しさがありました。なのであのEUROで2000年に続き優勝してほしいという想いはかなり強かったです。そしてジダンの極上のプレーにも期待していたし、ジズー含めテュラムリザラズバルテズら黄金世代の最後のタイトル獲得のチャンスと考えられていました。

 

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Getty imagesより

 

イングランドには当時日本でも大人気で世界で1番有名なフットボーラーであったベッカムを筆頭に、黄金の中盤が形成され、ルーニーオーウェンの2トップも期待されていた魅力的なチームでした。これにワクワクしない子どもなんていません。

 

試合内容はフランスにとってはかなり良くないもので、ボールを保持してチャンスをつくっていたとはいえ、ちぐはぐな攻撃。イングランドは先制し、手堅く守り、時間を進めました。私は90分間のうち、ほぼ全てを不安な気持ちで観ていたような気がします。

 

ただ最後に何が起こったのかは皆さんご存知の通り。この試合について詳しく書くのは置いといて、ほぼ負けが決まっていたフランスが、slam dunkの山王戦の如く最後の最後、試合終了直前でまさかの逆転に成功します。そんな何が起こったのかよく分からない状況を人生で初めて目の当たりにした私は、くまのプーさんのティガーのように飛び跳ねていました。

 

子どもの頃に体験したあの衝撃や興奮は大人になった今でも忘れられないし、あの感覚を味わうためにサッカーをしていたし、観戦しつづける理由になっているような気がします。

 

ワールドカップ2連覇へ、最初の難関があと4時間ほどで始まります。またあの時のようなワクワクする試合でレ・ブルーが勝てば、それ以上幸せなことはありません。

 

…チュアメニとクンデ、イエロー貰わないで…