トリコロールたちとの日々

On vit ensemble, on meurt ensemble.(レ・ブルーと共に生き、共に死ぬ女のブログ)自分で見返す為に書いてる

デンマークへの借りを返す

f:id:izumeeland:20221130210537p:image

今年3回目のデンマークとの対戦。流石に3連敗はまずい。デンマークとの因縁はそれに留まらず、前回大会でもグループリーグ最終戦で対戦。

その4年前の状況は、フランスは決勝トーナメント進出が決まっていて、負けなければ首位通過。デンマークももし負けたとしても、オーストラリアがペルーに勝たなければ大丈夫という状況。デンマークは世界最高級のフランスのカウンターを警戒してあまり攻めに出ず、フランスも首位通過できればそれで良いということで塩試合に。エキサイティングだったロシアワールドカップで、64試合中唯一のスコアレスドローという事態に。私は現地観戦するのにグループリーグでは初戦のオーストラリアか、このモスクワでのデンマーク戦にするか迷っていました。なので結果オーストラリア戦で良かったです。ルジニキスタジアムに観に来た観客は、みんな返金を求めてもいいくらいの試合でしたから。ただ当時のオーゲ・ハレイデ監督が慎重な監督だったのもあるかな。

 

ワールドカップでの対戦といえばジズー時代の1998年と2002年にも対戦。1998年も両チーム同じような状況で、フランスは決勝トーナメントへ向けて大幅にメンバー変更。それでも2-1でラウドルップ兄弟ピーター・シュマイケルらを擁する強敵相手に勝つのだから、エメ・ジャケは本当に自分の創ったチームに自信があったんだなと思う。そのうち昔を振り返る記事を詳しく書きたい。

2002年は何個か前の記事でも書いたように悲劇的な結末。ジズーが痛々しくテーピング巻いてプレーする姿は一生忘れないと思う。とくにトラップしたあと怪我してた左脚が支えきれなくて転んでしまうシーン。それでもMOMに選ばれたり上手すぎだったけどwf:id:izumeeland:20221130210238p:image

 

 

 

f:id:izumeeland:20221130210608p:image

デンマークのスタメン(Googleより)

 

ネーションズリーグで戦ったうち1試合目の、スタッド・ドゥ・フランスでフランスが負けた試合のフォーメーションを採用したカスパー・ヒュルマン監督。

フランスは予想通りヴァランクンデが先発。

フランスもデンマークもお互いよく知ってる選手同士の対戦になったけど、フランスはウスマン・デンベレという、ネーションズリーグには出なかったとんでもない化け物ドリブラーがスパイスに。軽々と相手を何人もかわしたり本当にとんでもない、キリアンにも負けない才能を発揮してた。

 

前半チャンスを作っても決めきれず、シュマイケルは相変わらず厄介な敵だったけど、後半15分過ぎにやっとキリアンテオの世界最高の左サイドアタックのコンビで先制。

セットプレーから同点にされた時は追いつかれるの早いなーと思ったけど、最終的にはチームの司令塔にして守備にも尽力するグリーズマンのクロスをキリアンが太ももあたりでゴールに押し込んで勝ち越し。f:id:izumeeland:20221130212254p:image

難敵相手に勝ち点3をもぎ取ってのグループリーグ突破決定は嬉しすぎてテンション上がりました♡

 

これで一生忘れられない悔しさを味わった日韓大会とネーションズリーグの借りは返せたかな。でもそれも優勝して初めて良い思い出にできるので、このまま全試合90分、全勝優勝目指してほしい❣️

 

ところでこの試合では私の大好きなリリアン・テュラムと、ピーター・シュマイケルのレジェンドお父さんが息子の試合を揃って観戦。そこら辺の少年サッカーの保護者となんら変わらなくてほっこりしました。テュラムはワールドカップ前のボルシアMGブンデスリーガの試合も見に来ていましたけど。私が子どもだった頃のスターの息子も代表選手になるなんて、最高に嬉しい。f:id:izumeeland:20221130213343p:imagef:id:izumeeland:20221130213407p:image
f:id:izumeeland:20221130213416p:image

 

わたしの主観的選手評価

GK:ロリス 5.5 失点シーンは近距離でどうしようもなかった。シュート自体あまり打たれなかった。

DF:クンデ 6.5 EUROでは苦い経験だったサイドバックも、バルサでの経験が活きて良い出来に。

DF:ヴァラン 6.0 プレミアで流した涙から約1ヶ月。無事に3度目のワールドカップの最初の試合をこなした。

(DF:コナテ 6.5 途中出場でも存在感強い。リバプールで今後ファン・ダイクより重要になりますね。)

DF:ウパメカノ 7.0 かなり自信を持ってプレーしていたし、安定していた。私の予想を良い意味で裏切った選手。

DF:テオ 6.5 言葉はいらない。彼がいなきゃフランスは今ごろ未勝利かも?

MF:チュアメニ 6.5 ここまでカンテ不在を感じさせない安定感とボール奪取。

MF:ラビオ 7.0 最後まで運動量落ちずオーバーヘッドまで飛び出す始末。大会後、優勝の陰の立役者と言われるのはラビオかも。

MF:グリーズマン 6.5 ポグバがいない今大会は言うまでもなくこのチームの司令塔。今後ポジションを下げればモドリッチみたいに37歳まで代表の中心になれるかも。グループリーグはともかく、決勝トーナメントで試合終了前にグリズーを守備的な選手と交代させるのはEUROのスイス戦みたいに痛い目に遭うから、やめてねデシャン

(MF:Y・フォファナ -)

FW:ウスマン・デンベレ 6.5 スタンリー・マシューズ、ガリンシャジョージ・ベストフィーゴ、ロベリー。

サッカーオタクなら何が言いたいか、わかるはず。

(FW:コマン 6.5 ケガの心配は杞憂に。ただ次は先発っぽいので気をつけて)

FW:エンバペ 7.5 King of the match 決定機を外しても試合中に何度も決定機をつくってしまう。エースはレ・ブルーを歴史上最強のチームへと導くはず。

FW:ジルー 6.0 ゴールはできなかったけど長身で強者揃いのデンマークDF陣にとって脅威になっていた。

(FW:マルクステュラム 6.0 素晴らしいボールキープはあったけど、シュートまでいく強引さがあってもいいと思うシーンもあり)

 

次のグループリーグ最終戦チュニジア戦は1998年と2018年同様、大幅にメンバー変更。

f:id:izumeeland:20221130222233j:image

EUROに続き左サイドバックが心配なデシャンテオに何かあったときのために(何かあったら絶望)カマヴィンガを急造左サイドバックとして試すことに。数ヶ月前レ・ブルーに2度と戻ることはないと思われたマンダンダは2大会連続試合出場へ。ヴァランコナテセンターバックも楽しみだし、ゲンドゥージフォファナが活躍すれば層の厚さを見せつけることができる。あとはテュラムの親子2代でのワールドカップでのゴール達成に期待。

 

チュニジアにはリーグ・アンのスター、ハズリがいるのでそちらも注目。

 

ちなみにデシャン政権下で臨んだW杯、EUROのグループリーグ最終戦では一度も勝っておらず全て引き分け。

2014W杯    0-0エクアドル

EURO2016           0-0スイス

2018W杯    0-0デンマーク

EURO2020(2021) 2-2ポルトガル

 

もっというとグループリーグ最終戦で勝ったのは2006年ドイツワールドカップトーゴ戦まで遡ります…

あの試合は誕生日のジズーが出場停止。2点差で勝てなければ、自力でグループリーグ突破できない状況に追い込まれジズーもそのまま引退か?という試合でした。トレゼゲが日韓のときみたいに数あるチャンスを決めきれなくて、もうダメかもと思った記憶が。懐かしい…

今日こそは勝ちに行きますよね?全勝優勝へ!