トリコロールたちとの日々

On vit ensemble, on meurt ensemble.(レ・ブルーと共に生き、共に死ぬ女のブログ)自分で見返す為に書いてる

EUROの教訓

f:id:izumeeland:20221204223945p:image

さぁついにノックアウトラウンド

チュニジア戦の事は引きずらないで頑張ってほしい。相手はポーランドですが侮ってはいけないですね。去年のEUROの決勝トーナメント1回戦では決してグループリーグで調子の良くなかったスイスに負けました。

https://izumeeland.hatenablog.com/entry/2021/07/04/ブカレストの死闘…東欧で味わった苦難①

 

あの試合では前半最初の入りから非常に悪い雰囲気だったので、今日は最初から攻撃的な姿勢を見せてもいいのかなと思います。3点くらい取らないといけないつもりで。

 

f:id:izumeeland:20221204224539p:image画像:今日のTelefootより 

 

今大会の基本スタメン通り。グリーズマンが献身的に動き、キリアンとデンベレが相手ディフェンスを切り裂く。

f:id:izumeeland:20221204225257p:image画像:Googleより

 

対するポーランドは4年前からあまり変わらない印象のチーム。とはいえレヴァンドフスキシュチェスニーら近年で最高の世代の集大成なのでかなりモチベーションは高いと思います。アルゼンチンvsオーストラリアを観ても最後まで何が起こるか分からなかったし、もしリードしても最後まで気を引き締めてほしいです。

 

あとロリスはこの試合でテュラムパパの持つフランス代表最多出場記録に並ぶ事に。ちょっと寂しいけど偉大なキャプテンですね本当に。EURO2008の後からずっと正ガーディアンデビュ。

 

不安としてはスーパーサブ的な役割を果たせるのがテュラムとコマンしかいないこと。キリアンは代えられないのでコロ・ムアニが出る可能性はおそらく低い。本当に改めて怪我人続出が残念。

 

ちなみにスタジオに子どものころ好きだったヴィルトールがいるよ!f:id:izumeeland:20221204230854p:image

多分4年ぶりかな見たのはwあんまり変わってなくて安心。f:id:izumeeland:20221204231008j:imageパヴァール辛くても頑張って!

 

Allez Les Bleus❣️f:id:izumeeland:20221204231050p:image

 

画像全て:TF1 LE MAGより

 

 

 

 

捨て試合と化したチュニジア戦、デシャンの中盤

f:id:izumeeland:20221203224004p:image

2006年のジダンの引退まで、フランスは約10年ジダンのチームであり彼を中心に攻撃を組み立てることが戦術でした。ジャック・サンティニ時代にはジダンの負担を軽減しようとしましたが、逆に個々が連動できずバラバラになり上手くいかなくなる結果に。

 

 

そのジダンの引退後、ジダンの亡霊に苦しんだフランス。グルキュフという後継者になりえた逸材が輝いた時間はあまりにも短く、フランク・リベリーという世界最高のドリブラージダンのようにチーム全体を高みへ導く存在にはなれませんでした。

 

デシャンがフランス代表監督に就任したのは、そんなフランス代表の過渡期の真っ只中でした。司令塔、パサータイプの選手はやはり居なくて、最初のころ招集していた中盤の選手はゴナロン、マヴバ、キャプー、シャントーム、ムサ・シソコアブー・ディアビキャバイェマテュイディなどみんな守備的な選手でした。

その後ポグバが出てきて、グルニエという逸材が出てきたり、ナスリが呼び戻されたりされましたが、結局フランスだけでなく現在までサッカー界にはジダンリケルメのようないわゆる典型的なトップ下、トレクアルティスタ、は現れていません。

 

今大会ではポグバの代わりにグリーズマンが同じような役割をしていますが、彼に代わるような選手をデシャンは見つけられず、(フェキルは無視)かなり不安要素になっています。

 

その不安が的中したチュニジア戦。グループリーグ突破は決まっていたし出場機会が少ない選手を出してあげるのは正解だと思うけど、あまりにもびっくりな中盤の構成。デシャンはEURO以降大抵は前日の練習とか事前の報道通りのスタメンだったりしたので、最後まで定まってなかったんだろうなと予想。f:id:izumeeland:20221203210021j:imagef:id:izumeeland:20221203224047p:image

チュアメニを底として前に3人並べる形ゲンドゥージ、ヴェレトゥは前線に繋げる役を期待されましたがあまりいい働きができず、前線の2人が孤立。サポートがないので個人技で突破を図りますがさすがにきつかった。何のアイデアもないままサッカーをしてる印象で、前半からハズリに危ないシーンを作られる。14番のアイサ・ライドゥニとか他にもいい選手がたくさんいた。

 

特に改善されないまま時が過ぎ、ついに後半、フォファナがボールを奪われハズリに中央突破を許して失点。フォファナはすぐ追いかけなかったし、ヴァランも軽くかわされたし残念な失点。

 

そのせいでエンバペ、ラビオ、グリーズマンデンベレの主力達を投入せざるを得ない状況に。デシャンのターンオーバーは失敗に終わりました。そして試合終了間際グリーズマンが同点に追いつくゴールを決めて劇的な形で同点に追いついた!と思いました。ただ中継終了間際に審判がVAR室と交信している映像が映ったので嫌な予感はありました。結局その後のハイライト番組でVAR判定の末ゴールが取り消されたことが判明…

f:id:izumeeland:20221203224644p:image
f:id:izumeeland:20221203224657p:imagef:id:izumeeland:20221203230236p:image

新しいオフサイド解釈によるものなのかコロ・ムアニのファールなのか。試合が再開された後にビデオチェックしていいのか。そんなのどうでもよくてフランスが敗北に値したのは間違いありません。ハズリが代表引退するらしいけどまだできそうなので残念。リーグアンでこれからも活躍してほしいですね。

 

 

最初から最後まで練習試合みたいな雰囲気だったので、本当に残念な試合でした。チュニジアも、もっと点取ろうっていう気概はなく。次の大会ではレギュレーションが変わりグループリーグは3チームで組まれ、各チーム2試合行い、ビリ以外の2チームが決勝トーナメント進出。なのでこういう消化試合が完全にとは言わなくても少なくなるのであれば、デメリットもあるけどメリットの方が大きいとても良い変化だと思います。

 

マンダンダ:5.5

ヴァラン:4.5

(サリバ5.5)

コナテ:6.5

ディサシ:6.0

カマヴィンガ:6.0

チュアメニ:6.5

Y・フォファナ:5.0

(グリーズマン:5.5)

ゲンドゥージ:5.0

(O・デンベレ:6.0)

ヴェレトゥ:4.5

(ラビオ5.5)

コマン:5.5

(エンバペ:6.0)

コロ・ムアニ:5.5

 

今大会はブラジル、アルゼンチンも1敗してるので切り替えて頑張ってほしい。

f:id:izumeeland:20221203231106p:image

vive la france ,vive la république.

デンマークへの借りを返す

f:id:izumeeland:20221130210537p:image

今年3回目のデンマークとの対戦。流石に3連敗はまずい。デンマークとの因縁はそれに留まらず、前回大会でもグループリーグ最終戦で対戦。

その4年前の状況は、フランスは決勝トーナメント進出が決まっていて、負けなければ首位通過。デンマークももし負けたとしても、オーストラリアがペルーに勝たなければ大丈夫という状況。デンマークは世界最高級のフランスのカウンターを警戒してあまり攻めに出ず、フランスも首位通過できればそれで良いということで塩試合に。エキサイティングだったロシアワールドカップで、64試合中唯一のスコアレスドローという事態に。私は現地観戦するのにグループリーグでは初戦のオーストラリアか、このモスクワでのデンマーク戦にするか迷っていました。なので結果オーストラリア戦で良かったです。ルジニキスタジアムに観に来た観客は、みんな返金を求めてもいいくらいの試合でしたから。ただ当時のオーゲ・ハレイデ監督が慎重な監督だったのもあるかな。

 

ワールドカップでの対戦といえばジズー時代の1998年と2002年にも対戦。1998年も両チーム同じような状況で、フランスは決勝トーナメントへ向けて大幅にメンバー変更。それでも2-1でラウドルップ兄弟ピーター・シュマイケルらを擁する強敵相手に勝つのだから、エメ・ジャケは本当に自分の創ったチームに自信があったんだなと思う。そのうち昔を振り返る記事を詳しく書きたい。

2002年は何個か前の記事でも書いたように悲劇的な結末。ジズーが痛々しくテーピング巻いてプレーする姿は一生忘れないと思う。とくにトラップしたあと怪我してた左脚が支えきれなくて転んでしまうシーン。それでもMOMに選ばれたり上手すぎだったけどwf:id:izumeeland:20221130210238p:image

 

 

 

f:id:izumeeland:20221130210608p:image

デンマークのスタメン(Googleより)

 

ネーションズリーグで戦ったうち1試合目の、スタッド・ドゥ・フランスでフランスが負けた試合のフォーメーションを採用したカスパー・ヒュルマン監督。

フランスは予想通りヴァランクンデが先発。

フランスもデンマークもお互いよく知ってる選手同士の対戦になったけど、フランスはウスマン・デンベレという、ネーションズリーグには出なかったとんでもない化け物ドリブラーがスパイスに。軽々と相手を何人もかわしたり本当にとんでもない、キリアンにも負けない才能を発揮してた。

 

前半チャンスを作っても決めきれず、シュマイケルは相変わらず厄介な敵だったけど、後半15分過ぎにやっとキリアンテオの世界最高の左サイドアタックのコンビで先制。

セットプレーから同点にされた時は追いつかれるの早いなーと思ったけど、最終的にはチームの司令塔にして守備にも尽力するグリーズマンのクロスをキリアンが太ももあたりでゴールに押し込んで勝ち越し。f:id:izumeeland:20221130212254p:image

難敵相手に勝ち点3をもぎ取ってのグループリーグ突破決定は嬉しすぎてテンション上がりました♡

 

これで一生忘れられない悔しさを味わった日韓大会とネーションズリーグの借りは返せたかな。でもそれも優勝して初めて良い思い出にできるので、このまま全試合90分、全勝優勝目指してほしい❣️

 

ところでこの試合では私の大好きなリリアン・テュラムと、ピーター・シュマイケルのレジェンドお父さんが息子の試合を揃って観戦。そこら辺の少年サッカーの保護者となんら変わらなくてほっこりしました。テュラムはワールドカップ前のボルシアMGブンデスリーガの試合も見に来ていましたけど。私が子どもだった頃のスターの息子も代表選手になるなんて、最高に嬉しい。f:id:izumeeland:20221130213343p:imagef:id:izumeeland:20221130213407p:image
f:id:izumeeland:20221130213416p:image

 

わたしの主観的選手評価

GK:ロリス 5.5 失点シーンは近距離でどうしようもなかった。シュート自体あまり打たれなかった。

DF:クンデ 6.5 EUROでは苦い経験だったサイドバックも、バルサでの経験が活きて良い出来に。

DF:ヴァラン 6.0 プレミアで流した涙から約1ヶ月。無事に3度目のワールドカップの最初の試合をこなした。

(DF:コナテ 6.5 途中出場でも存在感強い。リバプールで今後ファン・ダイクより重要になりますね。)

DF:ウパメカノ 7.0 かなり自信を持ってプレーしていたし、安定していた。私の予想を良い意味で裏切った選手。

DF:テオ 6.5 言葉はいらない。彼がいなきゃフランスは今ごろ未勝利かも?

MF:チュアメニ 6.5 ここまでカンテ不在を感じさせない安定感とボール奪取。

MF:ラビオ 7.0 最後まで運動量落ちずオーバーヘッドまで飛び出す始末。大会後、優勝の陰の立役者と言われるのはラビオかも。

MF:グリーズマン 6.5 ポグバがいない今大会は言うまでもなくこのチームの司令塔。今後ポジションを下げればモドリッチみたいに37歳まで代表の中心になれるかも。グループリーグはともかく、決勝トーナメントで試合終了前にグリズーを守備的な選手と交代させるのはEUROのスイス戦みたいに痛い目に遭うから、やめてねデシャン

(MF:Y・フォファナ -)

FW:ウスマン・デンベレ 6.5 スタンリー・マシューズ、ガリンシャジョージ・ベストフィーゴ、ロベリー。

サッカーオタクなら何が言いたいか、わかるはず。

(FW:コマン 6.5 ケガの心配は杞憂に。ただ次は先発っぽいので気をつけて)

FW:エンバペ 7.5 King of the match 決定機を外しても試合中に何度も決定機をつくってしまう。エースはレ・ブルーを歴史上最強のチームへと導くはず。

FW:ジルー 6.0 ゴールはできなかったけど長身で強者揃いのデンマークDF陣にとって脅威になっていた。

(FW:マルクステュラム 6.0 素晴らしいボールキープはあったけど、シュートまでいく強引さがあってもいいと思うシーンもあり)

 

次のグループリーグ最終戦チュニジア戦は1998年と2018年同様、大幅にメンバー変更。

f:id:izumeeland:20221130222233j:image

EUROに続き左サイドバックが心配なデシャンテオに何かあったときのために(何かあったら絶望)カマヴィンガを急造左サイドバックとして試すことに。数ヶ月前レ・ブルーに2度と戻ることはないと思われたマンダンダは2大会連続試合出場へ。ヴァランコナテセンターバックも楽しみだし、ゲンドゥージフォファナが活躍すれば層の厚さを見せつけることができる。あとはテュラムの親子2代でのワールドカップでのゴール達成に期待。

 

チュニジアにはリーグ・アンのスター、ハズリがいるのでそちらも注目。

 

ちなみにデシャン政権下で臨んだW杯、EUROのグループリーグ最終戦では一度も勝っておらず全て引き分け。

2014W杯    0-0エクアドル

EURO2016           0-0スイス

2018W杯    0-0デンマーク

EURO2020(2021) 2-2ポルトガル

 

もっというとグループリーグ最終戦で勝ったのは2006年ドイツワールドカップトーゴ戦まで遡ります…

あの試合は誕生日のジズーが出場停止。2点差で勝てなければ、自力でグループリーグ突破できない状況に追い込まれジズーもそのまま引退か?という試合でした。トレゼゲが日韓のときみたいに数あるチャンスを決めきれなくて、もうダメかもと思った記憶が。懐かしい…

今日こそは勝ちに行きますよね?全勝優勝へ!

 

 

美しいスタジアムで魅せた個の力

f:id:izumeeland:20221126200725p:image

画像:TF1より

いよいよレ・ブルーのワールドカップ2連覇への旅が本格的に始まりました。初戦のアル・ジャヌーブスタジアムはダウ船をイメージしたとても美しいスタジアムですが、2010年の招致合戦の時に見た綺麗な白い貝殻をイメージしたスタジアムを、できれば見たかったですね。

f:id:izumeeland:20221126201341j:image

画像:YouTubeより

 

スタメンは事前の練習通り。f:id:izumeeland:20221126201533j:image

確かにリュカも世界屈指のディフェンダーですが、世界最高のサイドバック、弟テオをスタメンで使わないのは贅沢。

4年前のスタメンからは6人も残りました。

 

対するオーストラリアは世代交代してるとはいえ、4年前先発だったレッキー、ムーイ、ベヒッチ、ライアンのヨーロッパのクラブチームでも経験豊富な4人が残りました。

f:id:izumeeland:20221126202359p:image

画像:Googleより

 

監督は2007年のアジアカップオシムJAPANと激闘を繰り広げたグラハム・アーノルド。オーストラリアサッカー界の第一人者の一人です。

 

怪我人続出で満身創痍のフランスは、試合前の不安が的中しいきなり先制点を喰らう…。パヴァールはなぜあんなに軽率なボールウォッチャーになってしまったのか。

しかもリュカはこの失点シーンでの怪我で大会から離脱。やっぱりデシャンがF・メンディを呼ばなかったのは失敗だと思います。昨年のEUROでもリュカが怪我してしまい、控えのディーニュも怪我で、決勝トーナメントは本職左サイドバック不在、という痛々しい状況になったので。怪我の多いリュカの事なので、予想はできたはずですが、リスクマネジメントはデシャンの苦手な部分かもしれません。ただ私は批判をしても、デシャンが3度目のワールドカップトロフィーを掲げる事を心から願っています。(これ重要)

 

その後フランスの選手達は苦しい顔をしながらプレーしていたので、こちらもかなり不安でした。ミッチェル・デュークの強烈なミドルは入っていてもおかしくなかったし。

ただ不幸中の幸いで、兄の代わりに出場の弟テオが大活躍。ラビオのヘディングゴールを高精度のクロスでお膳立て。思えばこの1年半の代表の左サイドの攻撃力の向上、そしてネーションズリーグ優勝はテオのおかげでもありました。何度このサイドバックに助けられたことか。

 

そしてこの同点ゴールで息を吹き返し、笑顔も取り戻したフランスの選手達。オーストラリアの軽率なパス回しをラビオが奪い、最後は大御所ジルー。f:id:izumeeland:20221126211400p:image

その後キリアンの残念な決定機外しもありましたが、4年前と違い、オーストラリアの守備陣を圧倒的な個の力で破壊しました。点に絡みこそしなかったですが、ウスマン・デンベレはエンバペ以上とも言える突破力を披露。やっぱり両サイドに1vs1、1on1を仕掛けられる選手を擁していれば相手チームは恐怖でしょう。

f:id:izumeeland:20221126212337p:image

後半も勢いそのままデンベレとキリアンのコンビネーションで追加点。この2人は代表デビューした頃から親友ですが、今大会優勝できればサッカー史に残るコンビになるかもしれません。ですが、この試合点に絡めなくても、グリズーがリンクマンとして素晴らしい動きとパスを繰り出していました。

 

EURO2016でトップ下のポジションをデシャンが創り出したときからこのチームはグリーズマンが攻撃の中心でしたが、今大会はポグバが担っていた役割をこなす事によってより負担がかかるかもしれません。それでも「この人ならやってくれる」と信じていい、と思った90分でした。

 

最後の締めはキリアンの突破、センタリングからジルー。アンリに並ぶ代表最多得点を記録するヘディングで3点差をつけました。

 

f:id:izumeeland:20221126214015p:image

TF1:試合後のインタビューで自分の得点シーンをみた子供たちのリアクションを見せられ微笑むジルー。元々好感度高いけど好感度上がりまくり。ベンゼマの控えになる事が予想された今大会ですが、前回大会無得点の心残りを見事に初戦で払拭しました。

 

この試合ではコナテとウパメカノの元ライプツィヒコンビも安定していました。個人的にはコナテの方がウパメカノよりいいと思いましたが、デンマーク戦はウパが先発みたいです。素晴らしい縦パスもあったしウパでも大丈夫かもしれないけど。

 

個人的選手評価

ロリス…5.5

パヴァール…5.0

(クンデ…5.5)

コナテ…6.5

ウパメカノ…6.0

ルーカス・エルナンデス…採点なし

(テオ・エルナンデス…7.0)

チュアメニ…6.5

(ユスフ・フォファナ…6.0)

ラビオ…7.0

グリーズマン…7.0

ウスマン・デンベレ…7.5 個人的 King of the match

(コマン…6.0)

エンバペ…7.0

ジルー…7.0

(マルクステュラム…採点なし)

 

次の相手デンマークは1998、2002、2018年と対戦してきた相手。特に20年前、韓国・仁川で世界王者から引きずりおろされる引導を渡された因縁があるので、リベンジを果たしたい。前回大会は不完全燃焼のスコアレスドロー

 

f:id:izumeeland:20221126225945j:image

次のデンマーク戦スタメン。ほぼこれでいくだろうけど、ヴァランがあと6試合無事に終えますように。

 

4年前の大苦戦

f:id:izumeeland:20221122213348p:imagef:id:izumeeland:20221122204320j:image
f:id:izumeeland:20221122204311p:image

画像:日曜日放送の Telefoot(TF1)より

1番上は著作権わたしにあり。

 

 

ベンゼマの衝撃的な離脱がありながらも気持ちを切り替えているらしいフランス代表選手たち。デシャンベンゼマの代わりは呼ばず。

 

グリーズマンは2014 W杯以来ずっといっしょだった仲の良いポグバの不在を寂しがりますが、彼がポロの代わりに中盤に入るシステムが機能すればいいな。グリーズマンはポグバのように言葉と気合いでチームを引っ張るタイプではないと自分でも言ってましたが、プレーで気合いを見せてほしい。

 

中盤でディフェンスするのは別に嫌いじゃないしむしろ好きらしいです。アトレティコで鍛えられたからね。

あとは好調O・デンベレに期待。怪我怖いけど。

 

f:id:izumeeland:20221122210128j:image
f:id:izumeeland:20221122211838j:image
f:id:izumeeland:20221122210132j:image
f:id:izumeeland:20221122210135j:image

画像:日曜日放送の Telefoot(TF1)より

 

f:id:izumeeland:20221122212110j:image

スタメンはほぼこのメンバーで決まり。ただサプライズでヴァランが先発の可能性も。

私の不満はなぜ世界最高のサイドバック、テオ・エルナンデスが先発じゃないのかという点。ウイングで使うつもりでしょうか?

 

オーストラリアは4年前の初戦で大苦戦した相手。かなり引かれ、相当きつかったです。現地観戦していましたが、フラストレーション溜まりまくりの試合だった事を覚えています。そしてオージーサポーターがかなり怖かった…ガラ悪かった。

 

運良くポグバのシュートが相手の脚に当たりコースがうまく変わって逆転できましたが、正直かなり先行き不安な試合でした。

今日もアルゼンチンがサウジに負けるし、嫌な予感がします。

f:id:izumeeland:20221122213341p:image

 

※これも著作権わたしにあり。

 

 

そして4年前のスタメンを見ると、f:id:izumeeland:20221122213513p:image

f:id:izumeeland:20221122213556p:image

 

6人も残っています。ヴァランが先発なら7人。チームは若返ったはずですが、デシャンの考える先発は4年前とあまり変わらず。これも不安要素の一つ。

 

でも試合になればやってくれると信じて応援するしかないんだよね。約4年半前のカザンの大苦戦の経験は間違いなくデシャンとステファンの頭に残っているはずだから。対策はしてるよね?

 

オーストラリア4年前よりいいチームになってるし、アワー・メイビルが1番怖い。

2022カタールW杯フランス代表メンバー 禍を転じて福と為す Un bonheur vient parfois d’un malheur

※以下画像は全てTF1 LE20Hより

f:id:izumeeland:20221119215628p:image

f:id:izumeeland:20221119214841p:image

 

メンバー発表から1週間以上経ってその間にもいろいろ変化がありました。怒涛のワールドカップ期間が始まった感じ…

 

f:id:izumeeland:20221119215507p:image

GKはメニャンが回復せず、カタールに連れて行けないことになり結局4年前と同じ3人。ラフォンよりもマンダンダの経験を選んだデシャン。ただロリスが怪我でもしたらおしまい。

 

f:id:izumeeland:20221119215907p:image

キンペンベは残念ながら離脱。チームのムードメーカー、前回大会でいうアディル・ラミの役割もできたはずの彼がいなくなるのはチームのまとまりにかなり影響があるかも。

代わりにサイドバックもできるモナコアクセル・ディザジが初招集。

コンスタントに呼ばれていて直近の数試合ではスタメンだったジョナタン・クロウスは後述するフォーメーション変更を理由に外された。けど、もしかしたらデシャンの本音はパフォーマンスに納得出来なかったからかもしれない。

f:id:izumeeland:20221119220527p:image

コナテは怪我で今シーズンリバプールで全然出ていなかったのでサプライズといっていいかも。ただ才能の大きさ、昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝のプレーを見れば納得の人選。

f:id:izumeeland:20221119220918p:image

ウパメカノも意外な人選。私はバディアシルが呼ばれると思っていたから。ヴァランは怪我が心配なので、出るなら万全の状態でお願い。

 

f:id:izumeeland:20221119221146p:image

ポグバカンテの代わりはいないけど、カマヴィンガが大会中に覚醒すれば嬉しい。活躍次第ではユスフ・フォファナもビッグクラブへ行ける才能。

f:id:izumeeland:20221119221434p:image

f:id:izumeeland:20221119224151p:image

今大会ではキリアンと同じくらい重要な存在になるチュアメニラビオポグバは意識せず自分なりのプレーで貢献してほしい。

ヴェレトゥマルセイユでいいプレーしてるとはいえ、昨年呼ばれたきり1年ほど呼ばれていなかったので1番のサプライズ。

 

f:id:izumeeland:20221119222013p:image

コマンデンベレのドリブルは世界制覇に絶対必要。EUROでは2人とも怪我したので、相変わらず大会中の怪我が心配。

好調ジルーとコンディション心配なベンゼマはおそらく最後のワールドカップ

20日追記 ベンゼマが左太ももを新たに負傷。追加招集なし

f:id:izumeeland:20221119222437p:image

ブンデスリーガNo,1プレイヤーと言ってもいいエンクンクが離脱してしまったのは本当に残念。代わりに呼ばれたコロ・ムアニがプレースタイルが違うので、これによって(ポジション的に)控えのいなくなったグリーズマンが、いわゆるトップ下ではなく中盤3枚の1人としてプレーする可能性が出てきた。

 

デシャンはEURO後の1年間、ずっと使ってきた3バックシステムを捨て4バックに戻すことをあっさり宣言。さらには中盤の構成も3人にして4年前のロシアワールドカップと同じようなフォーメーションにする可能性にも言及。(グリーズマントップ下もあり得る。)

けれどもFW陣の豪華さとグリーズマンの代わりになるような選手が他にいない事を考えると、昨日練習したらしいチュアメニアンカー、その前にラビオグリーズマンを並べるフォーメーションで初戦に臨むのかもしれない。

 

今回のワールドカップから23名までではなく、23〜26名を招集できるようになったけど、デシャン

「招集は25名で十分。あと1人連れて行かないといけないならうちの猫でも連れて行く」と発言。

 

そのたった4日後には考えを変えマルクステュラムをサプライズ招集!前日のドルトムント戦の快速ドリブルゴールでブンデスリーガ2桁ゴールを達成した彼を呼ばないのはあまりにも勿体無いので妥当な結論。

 

もしフランスが2連覇を達成できれば、

歴史上初の親子2代でのワールドカップ優勝。

準決勝あたりで、チームを救うゴールを決めればさらに親子2代ですごい物語が完成する。

f:id:izumeeland:20221119224114p:image

 

ポグバ、カンテ、メニャン、エンクンクが怪我で出場不可。ベンゼマヴァランも怪我からの回復途上。

これほど主力中の主力が抜けたチームはフランス以外になく、過去最も最悪の状況。

にもかかわらず世界制覇を狙える戦力を揃えているなんて、黄金世代と新黄金世代の狭間で過渡期にあった7年前には考えられなかった。こんなに恵まれているチームは歴史上でも90年代後半から2000年代中盤までのブラジル代表くらいでしょう。

 

1962年のブラジルは大会中にペレを失いながらもワールドカップ2連覇を達成。やっぱり60年ぶりに2連覇を達成するにはこれくらいの困難は乗り越えていかないと。

それにある意味新しい選手がたくさん使われることでチームの停滞感を払拭できるし、チームの若返りと戦力アップも図れる。

 

高校の時、漢文で勉強した戦国策 燕策 の言葉が今のフランスにはぴったり。


知者之挙事也、
転禍而為福、
因敗而成功。


知者の事を挙ぐるや、
禍を転じて福と為し、
敗に因りて功を成す。

 

【禍(災い)を転じて福となす】

 

ポグバ、カンテ抜きで再び Champions du mondeになる事が出来ればEURO2024や2026W杯で優勝を目指す上でも大きな戦力アップになる。

 

 

26名代表メンバー予想と歴代のメンバー発表

f:id:izumeeland:20221106144408j:image

いよいよ11/9、日本時間11/10早朝にデシャンから26名のメンバーが発表されます。(写真は司会者のジル・ブロー:TF1公式Twitterより)

 

2014、2018と同じでTF1のニュース番組で発表される予定です。今大会から26名(いつかコロナが落ち着いても多分そのまま)なので3名恩恵を受ける形になりますが、日本代表は古橋、旗出が外れたのは残念でした。フランスもポグバ、カンテが怪我で残念ですが、今回のメンバー発表の最終的な予想をしてみます。

f:id:izumeeland:20221106145826j:image

まずGKはメニャンが現在怪我していても、治ることを願って連れて行くのかどうかが気になります。ただかなり厳しいと思うのでラフォン、アレオラがロリスの控えを務めるのが無難な予想です。経験を買ってマンダンダもあり得ます。ただロリスの代わりがクラブチームで控えのアレオラなのは辛い。

 

DFはキンペンベが外れると予想し、10月に2試合とも出場機会を得たバディアシルがスタメン候補に名乗りをあげると思います。

 

MFはポグバの代わりがいないのは残念ですね。デシャンから酷評されたカマヴィンガは、期待値も高いがゆえの酷評だと思うのでメンバー入りするんじゃないかな…ユスフ・フォファナとゲンドゥージがチュアメニ、ラビオを刺激するくらい頑張ってほしい。

FWは絶好調の4人、デンベレ、ジルー、コロ・ムアニ、そして最近呼ばれてませんがブンデス得点ランクトップのマルクステュラムが入ると予想。彼らがBGMトリオの控えなんて何と贅沢な布陣。

誰かが怪我したらベン・イェデル、ムサ・ディアビが入るんでしょうけど。でも個人的には、もし誰かが怪我してしまったらエリー・ワヒを入れてほしい。

 

他に私が個人的にメンバーに入ってほしいと思うサプライズ候補はニースのケフレン・テュラムf:id:izumeeland:20221106151418j:image

完全にテュラムの息子ということで贔屓だけど、この2001年生まれの新星を見たい。

(ちなみにかなり母親:リリアンの元妻にそっくり)

 

あとはジョナタン・クロウスでなくて、パリのムキエレを呼んでほしいかな。彼はセンターバックもできるし。

 

フランス代表過去の代表選出

1998:当時は22名。エメ・ジャケ監督は22名を選ぶ前に28名のリストを発表し、メディアから優柔不断と批判される。特にレキップ紙はジャケを「フランスを優勝に導くのにふさわしくない男」と書いた。当時マルセイユ所属のクロード・マケレレは、セリエA組のアラン・ボゴシアンに勝てず外れる。約3年代表から外れていたダヴィド・ジノラのサプライズ招集も無し。

その後28名から外れた選手で論争を呼んだのは、当時期待の新星であった19歳のニコラ・アネルカミランで活躍していたイブラヒム・バ

結果ジャケは批判を覆し伝説の監督になったけど決勝戦試合後のインタビューでは在任中の行き過ぎた批判に対して「レキップは絶対許さない」と話した。

f:id:izumeeland:20221106154422j:image

【快速サイドアタッカーのイブラヒム・バ】

 

2002:この大会から23名に。いくらか若手は呼んだけどほとんど使わず、ジャケ時代の遺産で4年間を過ごし、ベテランを重宝したルメール監督。結果本大会でジズー、ピレス、退場したアンリの穴を埋められずに屈辱の無得点敗退。

 

怪我以外で外れた主な選手はニューキャッスルで大活躍していた黄金の左脚ローラン・ロベール、当時はギリシャでプレーしていたクリスティアン・カランブー

f:id:izumeeland:20221106154546j:image

【名将ボビー・ロブソン率いるニューキャッスルでキープレイヤーとして活躍したローラン・ロベール】

 

2006:この大会、ジダンの頭突きどうこうよりも監督がドメネクだったから優勝出来なかったと思っているし、むしろドメネクが優勝監督にならなくて良かった。

ただリベリーのサプライズ招集の決断は良かった。(待望論はかなりあったからドメネクのおかげではないけど)

それ以上のサプライズだったのは05-06プレミアリーグで大活躍した右サイドバックパスカル・シンボンダの招集。ただ名手サニョルの牙城は崩せず。大会前の親善試合でジブリル・シセが大怪我。リヨンのゴヴが代替招集。

 

怪我以外で外れた主な選手は、バルセロナリュドヴィク・ジュリアーセナルのスーパーロブことピレスブレーメンで大活躍、代表引退は宣言してたけどジョアン・ミクー、ローマのオリヴィエ・ダクールフィリップ・メクセスマンチェスター・ユナイテッドパトリス・エヴラ

f:id:izumeeland:20221106154838j:image

【ピレスとドメネクの確執はあまりにも有名。フランス代表との別れだけでなく、チャンピオンズリーグ決勝でGKの退場により早期交代させられるなど、ピレスにとってキャリアの転換点となるシーズンに】

 

2010:ドメネクが論外過ぎて思い出したくないので省略。

 

怪我以外で外れた主な選手セバスティアン・フレイ(ドメネクが監督でいる限り代表には行かないと言っていた)フィリップ・メクセスパトリック・ヴィエラサミル・ナスリカリム・ベンゼマ

f:id:izumeeland:20221106155639j:image

レアル・マドリー1年目で、あまり活躍出来なかった若手のベンゼマはジニャクやシセに押し出される形で選外に】

 

2014:大きなサプライズは無し。ただ、シティで活躍しリーグ制覇に貢献していたナスリが外れる。ナスリのガールフレンドがTwitterデシャンを侮辱し、それにナスリが同調すると大騒動に発展。結果ナスリは選ばなくて良かったとフランス国民のほとんどが思ったはず。

その後の準備段階で攻撃の要フランク・リベリーが腰痛でメンバーから外れ、プレースキックの名手クレマン・グルニエも負傷。当時絶頂のリベリーがいればまた違う結果になっていたかもしれないので残念。

f:id:izumeeland:20221106160841j:image

【その後リベリーは怪我がちになり、二度とレ・ブルーのユニフォームを着ることなく今年引退。別れは突然だった。】

 

2018:自国開催のEURO2016を経て、ジズー時代以来のタレント軍団に成長したレ・ブルー。前回に続き大きなサプライズは無し。

ただデシャン就任以来、常にDFの中心であったローラン・コシールニーが負傷で選外。代わりはEURO2016でプレーしたベテランのアディル・ラミ。(この選択はチームの雰囲気作りの上で大正解になった)

バイエルンキングスレイ・コマンもシーズン最後の3ヶ月はプレーできず、コンディションについて懸念されて選外。アレクサンドル・ラカゼットアントニーマルシアのプレミアで活躍するFW陣も選外。後にスペイン代表を選ぶことになるアイメリック・ラポルトは最後まで無視。

常に呼ばれていたリュカ・ディーニュアトレティコで成長したルーカス・エルナンデスに押し出される形で選外。長らく呼ばれていなかったマルセイユディミトリ・パイェもメンバーには入らなかった。ただその活躍ぶりはチームをヨーロッパリーグ準優勝に導くなど、デシャンには「怪我しなければ入れていた」と言及されるほどだった。

f:id:izumeeland:20221106164341j:image

【かつてフランス期待の超新星としてユナイテッドで衝撃のデビューを果たした19歳のマルシアルも今や26歳。今回のワールドカップも選外は確実】

 

 

今年もデシャンの事だからワイやケフレン・テュラム、ムキエレのサプライズ招集はないだろうし、ベンゼマ、ヴァランなどコンディションが心配な選手がたくさんいます。

それでも2連覇を心から願っているし、前回出場出来なかったベンゼマにはその思いをぶつけてほしい。

Allez Les Bleus‼︎